ラジオ・ラジカセミニ博物館

SONY CF-1980Xの修理


CF-1980MARK5(1977年発売)

2008年2月25日更新
基板の違いを追加とチューナーの写真を変更

修理未経験者や初級者向けの細かい工程の説明はしていません、
基礎知識があり修理経験豊富な方が修理してください。
万一修理を失敗しても、自己責任でお願いいたします。

★修理専門業者ではないので、修理依頼はお受けしていません★

修理依頼品です。
故障症状 AM受信不良
診断症状 FM/SW/MWラジオのバンド切換接触不良。
RADIO/LINE INスイッチの接触不良。
処置内容 ★ラジオ部調整★
バンド切換えスイッチ分解・清掃接点改質剤塗布。
FM/SW/MW受信周波数調整と感度調整。
★オーディオ部調整★
テープスピード・アジマス調整。
★その他★
VOLUME、BASS、TREBLE、MIXING MIC、SOUSEの各ボリュームの接点洗浄剤と
接点復活剤塗布。
LIGHT、BATTERY CHECK、REC/MIXING、METER SELECT、TAPE SELECT、LOUDNESS、ISS、
AFCスイッチの接点洗浄剤と
接点復活剤塗布。
カセットメカのスイッチの接点洗浄と
接点復活剤塗布。
AC電源端子とDC端子の接点洗浄と
接点復活剤塗布。
MIC、REMOTE、LINE IN、EARPHON端子のの接点洗浄剤と
接点復活剤塗布。
録音/再生切換スイッチ、RADIO/LINE INのの各スイッチの分解・清掃と接点改質剤塗布。
電池端子・ロッドアンテナのクリーニング後の接点洗浄と
接点復活剤塗布。
ゴムベルト交換。
カセットメカ駆動部と走行系清掃とグリス塗布。
録再ヘッド、消去ヘッド、キャプスタンの消磁。
本体清掃
キャビネットの取り外し





ツマミを取り外し、裏キャビネットのネジを取り外すと裏キャビネットが取り外せます。
表キャビネットから基板のついたフレームを取り出します。
ボリューム部分のシールドを取り外します。
スイッチの修理



オーディオ基板から、RADIO/LINE IN切換えスイッチを取り出します。
この基板には、ジャンパー線がありますので場所を確認しておきます。

ジャンパー線の無い、パターン変更された基板もあります。

分解して清掃して磨き、接点改質剤を塗布します。

部品の向きを間違えないように組み立てます。



録音/再生切換えスイッチを取り出します。
分解して清掃して磨き、接点改質剤を塗布します。

部品の向きを間違えないように組み立てます。



チューナー基板を取り出します。
バンド切換えのレバーから繋がっている部品を取り外します。
はんだ付けされているアース線とコンデンサーの片側を取り外します。



バンド切換えスイッチを取り出します。
分解して清掃して磨き、接点改質剤を塗布します。

部品の向きを間違えないように組み立てます。
RADIO/LINE IN切換の固着の修理



オーディオ基板の右側のネジを取り外すと、扉のように開きます。
開くとカセットメカの裏側が見えます。
リーフスイッチと金属レバーと基板の配線を取り外します。
スピーカーのネジをはずして、カセットメカを取り出します。



RADIO/LINE IN切換えレバーをカセットメカから取り外します。
Eリングを取り外して、レバーを抜き取ります。
レバーの軸の古いグリスをふき取り、新しいグリスを塗ります。
この軸を拭くだけでかなり軽く動くようになります。
状態によってはこれだけの作業でもでも良いかもしれません。

今回はもう少し分解して、古いグリスをふき取り新しいグリスを塗りなおします。
カセットメカの修理

EJECTレバーも分解し、古いグリスをふき取り新しいグリスを塗りなおします。



カセットメカの表側の部品も、取り外せるものは分解し古いグリスをふき取り新しいグリスを塗りなおします。
その他の、古いグリスをふき取り新しいグリスを塗りなおします。

ゴムベルトを交換します。
ゴムベルトの交換はカセットメカを取り出さなくても出来ます。
オーディオ基板を開くと、作業できるようになっています。
フライホイール押さえ板を取り外して、プーリーやアイドラを清掃して新しいゴムベルトを掛けなおします。
表側のカウンターのゴムベルトも取換えます。
録再ヘッドと消去ヘッドとキャプスタンを、ヘッドイレーサーで消磁します。
スピード調整とアジマス調整をします。
チューナーの調整

正確な調整には信号発生器が必要です。


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