ラジオ・ラジカセミニ博物館

SONY CF-6600の修理とカスタマイズ

FMとAMの調整について内容変更 2018年6月22日追加更新

2011年10月1日作業開始〜2014年1月31日最終更新 2年4か月の修理作業


CF-6600

修理未経験者や初級者向けの細かい工程の説明はしていません、
基礎知識があり修理経験豊富な方が修理してください。
万一修理を失敗しても、自己責任でお願いいたします。

★修理専門業者ではないので、修理依頼はお受けしていません★

自分のコレクションではなく修理依頼品です。
オーバーホールをして、さらにオーディオ用部品でカスタマイズします。
分解
 
裏キャビネットと表キャビネットを取り外します。

基板とカセットメカの付いたシャーシの表と裏です。
周波数表示窓の交換
通常ではリスクが多すぎて出来ない作業ですが、部品取りを用意していただいたことにより可能となりました。
 
割れた周波数表示窓を部品取から取り出すため、パネルをはがします。
手前のは両面テープで接着されていて、奥のは接着剤で取り付けてありました。
 
写真左、パネルの両面テープをはがしているところです。
室内での作業のためシールはがしが使えません、強力に張り付いている両面テープをはがすには大変時間がかかります。

写真右、綺麗にはがして磨きます。
 


次にキャビネットに残っている両面テープと糊を取り除きます。

 
周波数表示窓を磨くため、アルミ板を取り外します。
劣化したスポンジの張替
 


メーター取り付け部の劣化したスポンジをはがします。
スイッチ、バランスボリューム、コントロール基板
 
写真左、スイッチ、バランスボリューム、コントロール基板を取り外します。
写真右、ボリュームとトーンコントロールのコントロール基板。
 
写真左、バランスボリューム基板。
写真右、モードスイッチとテープセレクタのスイッチ基板。

 
写真左、モードスイッチとテープセレクタのスイッチ基板。
写真右、スイッチとボリュームを基板から外します。
   
バランスボリュームを分解します。
 
写真左が磨く前、写真右が磨いた後。
接点改質剤とグリスを塗布して組み立て、導通チェックをします。

 
モードスイッチを分解します。
 
写真左が磨く前、写真右が磨いた後。
接点改質剤を塗布して組み立て、導通チェックをします。

 
テープセレクトスイッチを分解します。
 
写真左が磨く前、写真右が磨いた後。
接点改質剤を塗布して組み立て、導通チェックをします。

 
音量・ボリュームを分解します。
 
写真左が磨く前、写真右が磨いた後。
接点改質剤を塗布して組み立て、導通チェックをします。

 
トレブル・ボリュームを分解します。
 
写真左が磨く前、写真右が磨いた後。
接点改質剤を塗布して組み立て、導通チェックをします。


バス・ボリュームを分解します。
 
写真左が磨く前、写真右が磨いた後。
接点改質剤を塗布して組み立て、導通チェックをします。
LIGHTスイッチとAFC/ISSスイッチ
 
スイッチの固定金具を取り外します。
 
スイッチへの配線を取り外します。
 
スイッチを取り出します。
写真右は、LIGHTスイッチです。

 
写真左が磨く前、写真右が磨いた後。
接点改質剤を塗布して組み立て、導通チェックをします。

 
AFC/ISSスイッチを分解します。
 
写真左がストッパーの部分、写真右が磨いた後。
接点改質剤を塗布して組み立て、導通チェックをします。


元通りに組み立て、配線します。
動作切換レバー
 
リーフスイッチを磨きます。
 
古いグリスをふき取り、新しいグリスを塗ります。
 
動作切換ツマミを取り外します。
 
写真左は取り外したところで、スチールボールが一つありません。
写真右が正常な状態です。

スチールボールの直径は、3ミリです。
 
取り外して、古いグリスを拭き取りきれいにします。

グリスの清掃後に組み立てます。
目盛板
 
目盛板を取り外します。

ステレオ表示のLED基板の劣化したスポンジを取り除き、張り替えます。

目盛板とダイヤルライト導光板を組み立てます。
ダイヤルシャフト
 
ダイヤルシャフトを分解します。
 
古いグリスをきれいにふき取り、新しいグリスを塗ります。
ラジオ基板
 

 
写真左、ダイヤル糸が取れないようにダイヤルドラムにテープで止めて、バリコンに取り付けているねじを外します。
写真右、バンド切換のレバーも取り外します。

 
写真左、シールド板につながっているアース線とEXT ANT端子からのケーブルを外します。
写真右、ラジオ基板を取り外します。

 
シールド板を外します。
 
電解コンデンサーと、トランジスターを取り外します。
 
バンド切換スイッチを取り外します。
 
バンド切換スイッチを分解します。
 
写真左が磨く前、写真右が磨いた後。
接点改質剤を塗布して組み立て、導通チェックをします。


バンド切換スイッチとオーディオ用電解コンデンサーと交換用トランジスターを取り付けます。
オーディオアンプ基板
 
写真左、オーディオアンプ基板全体。
写真右、L-CHプリアンプ付近。

 
写真左、L-CHメーターアンプ付近。
写真右、パワーアンプ付近。

 
写真左、R-CHプリアンプ付近。
写真右、R-CHメーターアンプ付近。


低電圧回路とバイアス発振回路付近。
 
写真左、動作切換スイッチ。
写真右、録音/再生切換スイッチ。

 
写真左、オーディオ基板パターン面全体。
写真右、オーディオ基板とシールド。

 
動作切換スイッチを分解します。
 
写真左が磨く前、写真右が磨いた後。
接点改質剤を塗布して組み立て、導通チェックをします。

 
録音/再生切換スイッチ。
 
ばねを取り出します。

分解します。
 
接点部分の違いを確認。

磨いた後、接点改質剤とグリスを塗布して組み立て、導通チェックをします。

スイッチとオーディオ用電解コンデンサーを取り付けます。

AGC回路のR313(3.3MΩ)のソリッド抵抗を、カーボン抵抗に変えます。
ピンセットで持っているのが、取り外したソリッド抵抗。
ソリッド抵抗は、古くなると抵抗値が上がります。

マイク端子を取り外し、分解して磨きます。

磨いた後組み立て、接点改質剤を塗布し導通チェックをします。
サーボアンプ基板

写真左、サーボアンプ基板の部品面。
写真右、サーボアンプ基板のプリント部。


電解コンデンサーとトランジスターを交換。
シールド
 
カセット部 
 

 
カセットメカを取り出します。フライホイール押さえ板も外します。
 

 
フライホイールとモーターも取り外し、ベルト交換と駆動系を清掃します。
 
2つあるリーフスイッチを磨きます。

このバネのかけ方は、このシリーズのメカの特徴です。
 


プーリの下のギアの軸部分にクラックがあります。
プーリを取り外して、クラックの補修をします。
 

 
カセットメカの表側も分解します。
駆動系の清掃とベルトを交換します。
 
ベルト交換とグリスと走行系の清掃をしてから組み立てます。
仮組とテスト

仮組をします。
スピーカーも接続して、基本動作のテストをします。
ラジオ受信、カセットの録音再生、ライン入出力、各スイッチとボリュームの動作とも特に問題ないようです。
カセットのリール台交換
 
写真は、再生時の巻き取り側(正面から見て右側)リール台。
テープの巻き戻し時、テープエンド近くで回転が遅くなります。
巻き戻し側のリール台のトルク不足ではないようです。
巻き戻し側のリール台のスリップとも思いましたが違うようです。

 
再生時の巻き取り側(正面から見て右側)リール台のオートストップメカの回転が良くないようです。
取り外して、部品取りのパーツと交換します。

取り外したリール台の裏側です。
白い樹脂部分の動きが悪いです。
軸穴にも問題があるかもしれません。
グリスを塗ってみましたが変化ありませんでした。
交換すると、正常に巻き戻しできるようになりました。
ヒューズ抵抗の交換
 
リップルフィルター回路の後にある、ヒューズ抵抗から先の電圧が9Vより低くなっています。
ヒューズ抵抗が古くなっているため、抵抗値が上がり電圧降下をしています。
同じワット数の金属皮膜抵抗に交換します。


絶縁チューブを通して、元通りに取り付けます。

ヒューズはなくても大丈夫かと思いますが、一応代わりの部品を取り付けます。
電解コンデンサーの間にある、9Vラインのジャンパー線を外します。


ポリスイッチです。
既定以上の電流が流れると熱により、抵抗値が上がりほとんど電流が流れなくなります。
温度が下がると元通りに復帰します。


ジャンパー線の所に、ポリスイッチを取り付けます。
交換後、9Vに電圧が復帰しました。
オーディオ用ローノイズトランジスターに交換

テープをセットしないで再生状態にして、ラインアウトのノイズレベルを測ります。
左右の誤差は許容範囲です。
ミリパルは最大感度ですので、かなりノイズレベルは低いです。

まず、左チャンネルのプリアンプ部のトランジスターを、ローノイズのものに交換します。
回路図ではQ101は2SC631A、Q102は2SC633A、Q103は2SC633A、Q104は2SC631、Q105は2SC633Aが使用されています。
実際に使用されているトランジスターは、
Q101は2SC1345D、Q102は2SC633A、Q103は2SC633A、Q104は2SC1345D、Q105は2SC945が使用されています。

まずは、プリアンプ部のQ101、Q104、Q105をローノイズトランジスターに交換してみます。

交換後の大きな差はないですが、左チャンネルのノイズは確かに減っています。

右チャンネルのプリアンプ部のトランジスターを、ローノイズのものに交換します。
回路図ではQ201は2SC631A、Q202は2SC633A、Q203は2SC633A、Q204は2SC631、Q205は2SC633Aが使用されています。
実際に使用されているトランジスターは、
Q201は2SC1345D、Q202は2SC1364、Q203は2SC945、Q204は2SC1345D、Q205は2SC945が使用されています。

ブリアンプ部のQ201、Q203、Q204、Q205をローノイズトランジスターに交換してます。
右チャンネル録音AGC2のQ202とQ203、左チャンネルの録音AGC2のQ102とQ103も交換します。

録音AGC1のQ303もローノイズトランジスターに交換します。

左チャンネルメーターアンプQ106と右チャンネルメーターアンプQ206は、回路図では2SC633Aですが、実際に使用されているのは2SC1633です。
一応このトランジスターも交換します。

Q301はリップルフィルターで、回路図では2SC633Aですが、実際には2SC1633が使用されています。
一応このトランジスターも交換します。

Q302は定電圧回路のトランジスターで、2SC1173です。

テープをセットしないで再生状態にして、ラインアウトのノイズレベルを測ります。
左右の誤差は許容範囲です。
写真左はノーマルポジションで、写真右はフェリクロームポジションです。
スピーカーの選択

部品のエージングもだいぶ進みました。
音響用電解コンデンサーとローノイズトランジスターもいい感じです。

まず、3台のキャビネットを中身のない状態にします。
スピーカー接続コードを背面から出して、それぞれの音を聴き比べます。
中音域にピークの少ないのを選びました。
組み上げた状態ではまた音が変わると思います。

このあとは、綺麗なパーツを組み合わせてキャビネットを3個一にします。
表キャビネットの分解

スピーカー・ヘッドホン端子・スピーカー端子・LED・サイドウッド・バッフル・ハンドルを取り外します。

サランネットのすぐ下は合板のバッフルで、サイドウッドはパーチクルボードです。

表キャビネットの部品を外した状態です。
アルミパネルを外して接着剤と両面テープをはがします。

アルミパネルの接着は最初からかはわかりませんが、こちらはゴム系接着剤が主で部分的に両面テープが使用されています。

接着剤と両面テープをきれいにはがしてから丸洗いしました。
スピーカーとヘッドホン端子とスピーカー端子

スピーカーをきれいに清掃します。
ダニがいますのでブラシでごみを取り、濡れ拭きをします。
アルコールで消毒をします。

左が外部スピーカー端子、右がヘッドホン端子です。
 
ヘッドホン端子を基板から外します。
 

 
ヘッドホン端子を分解します。
 
中の接点を取り出します。
 
綺麗に磨いて、接点改質剤を塗布してから組み立てます。
 
元通りにカバーを取り付けます。
 
外部スピーカー端子を基板から取り外します。
 
外部スピーカー端子を分解します。

内部の汚れを落として接点を磨き、接点改質剤を塗布して組み立てます。
表キャビネットの組み立て

3台分のキャビネットの分解清掃をして、きれいな部品の組み合わせで1台作りました。
DC端子、AC端子
 
DC端子とAC端子の接点を磨きます。
 
DC端子を外します。

DC端子を分解します。

DC端子のパーツを磨いてから組み立て、接点改質剤を塗布します。

AC端子の中の接点を磨きます。
このAC端子は分解できないので、この状態でACとDCの切換スイッチの接点も磨きます。
ロッドアンテナ
 
3台分のロッドアンテナを外しました。
ロッドアンテナを磨いて、状態の良いものを選びます。
取り付け金具は左用と右用があります。

裏キャビネットに取り付けます。
半固定抵抗
 
サーボアンプ基板の半固定抵抗を交換します。

左側が取り外した半固定抵抗、右側が新しく取り付けるコパル RJ-13Pの半固定抵抗です。
コパル RJ-13Pは、0.5W 上面調整式、1回転サーメット半固定抵抗です。

半固定抵抗を裏に付ける場合は、部品の足は基板のパターンに届きます。
今回は裏側には取り付けられません。
 
表面に取り付けてみると、裏側まで足が届きません。
新しく穴をあけても良いのですが、基板の加工をしない方法にします。
 
足を延長することにします。
コンデンサーなどの交換部品の切り取った足を使用して延長することができます。
今回はサンハヤトの信号ラインチェック用端子を使用します。

チェック用端子はいろいろな種類がありますが、曲げる加工がしやすい物を選びました。
 
このように曲げてから、はんだ付けします。
 
コパル RJ-13Pの半固定抵抗を取り付けます。
チェック用端子を3本使って半固定抵抗を浮かすこともできますが、今回は基板に密着させます。
 
ラジオ基板の半固定抵抗です。

コパル RJ-13Pの半固定抵抗に交換しました。
 
左側は、バッテリーインジケーター調整用、右側が右チャンネルの再生レベル調整用。

バッテリーインジケーター調整用はコパル RJ-13Pの半固定抵抗に交換しました。
オーディオ信号の通る再生レベル調整用はコパル TM-7EPの半固定抵抗に交換しました。
コパル TM-7EPは、0.5W 上面調整式、3回転型サーメット半固定抵抗です。バックラッシュも小さく、繊細な調整が可能です

右上は右チャンネルの再生レベル調整用、左下はレベルメーター調整用。

レベルメーター調整用はコパル RJ-13Pの半固定抵抗に交換しました。
オーディオ信号の通る再生レベル調整用はコパル TM-7EPの半固定抵抗に交換しました。

録音AGCバランス調整用の半固定抵抗です。

コパル TM-7EPの半固定抵抗に交換しました。
動作切換レバーのパーツ交換

オレンジ色の部分が少し欠けていたので、部品取りのパーツと交換しました。
カセットホルダーの取り付け
レベルメーターの取り付け

新しいスポンジを取り付けます。

灰色のシールド線が左チャンネル、茶色いシールド線が右チャンネルです。
裏側の端子の+と-を間違えないように半田付けします。
スピーカーのネットワーク用コンデンサーの交換

写真左を左側スピーカー、写真右は右側スピーカー。
青色の部品がネットワーク用の電解コンデンサーです。

3.3μFのパイポーラ電解コンデンサーを使用します。
バイポーラ(B.P)とは、無極性の電解コンデンサーです。
オーディオ用を使用しています。

電解コンデンサーの足が短いので、ツィーターの未使用端子を利用します。
周波数表示窓

周波数表示窓にアルミ板を両面テープで貼り付けます。
周波数表示窓とキャビネットの取り付け位置は少し遊びがありますので、アルミパネルで位置を決めます。

アルミパネルの反りやへこみを直すため、裏側からベークライト棒で平らにします。
ある程度の変形は直せます。
消去ヘッド、録音再生ヘッド、キャプスタンの消磁

消去ヘッド・録音再生ヘッド・キャプスタンの消磁と、クリーニングをします。
定電圧調整

電圧を可変できる安定化電源装置を用意します。
DCプラグを用意して、DC入力端子に接続します。
センターはマイナスです。
DCプラグの電圧と極性をチェックします。
ケーブルでのロスもあるため、DCプラグをDC入力端子につないだ状態で12Vになるように調整します。

電源にDC12Vを加え、ラジオ録音状態にします。
このときQ302のエミッターの電圧が6Vになるようにパターンの接続を変えて調整します。
R305/270Ω、R306/390Ω、R307/510Ωのパターンのどれかを半田でジャンパーします。
R305/270Ωがジャンパーされています。
このときの電圧は、6.18Vです。

R305/270Ωのジャンパーをしている半田を取ります。

R306/390Ωのパターンを半田でジャンパーして、電圧を測ります。
5.8Vぐらいなので、R305/270Ωのジャンパーに戻します。
バッテリーインジケーター調整
 
電源電圧を8.8Vにしてテープ再生状態にします。
このときメーターの指針がこの位置になるようにR315の半固定抵抗を調整します。
録音 AGC バランス調整
 
録音バイアス回路の電源を切ります。
ジャンパーしている半田を取ります。

 
シャーシに取り付けた状態でも、半田を取り除いたり半田付けはできます。
半田ごてが他のパーツにふれてしまう危険があるので、基板を外して作業したほうが安全です。


動作切換レバーは、テープにします。
MICジャックに1kHz/-50dBの信号をLR同時に加え、録音状態にします。
このとき、LRのLINE OUTの出力が同じになるようにR213の半固定抵抗を調整します。
 
コパル TM-7EPの半固定抵抗は微調整が楽です。

調整後は、録音バイアス回路の電源を半田でジャンパーします。
テープスピード調整

3kHz/-10dBテープスピード調整テストテープと周波数カウンターを使用してテープスピードを調整します。
テストテープ用信号CDを同時再生しての、調整時の音の変化も聴けます。
サーボアンプ基板のRV601の半固定抵抗で調整します。
LINE OUTに周波数カウンターを接続しての調整は、3,000Hzの信号のテストテープを再生して、
+3%、-2.5% (2,925〜3,090Hz)になるように調整します。

SONYでのテープスピード調整は、WS-48 (3kHz、0dB)の調整用標準テストテープを使用。

画像をクリックすると、3kHzテストテープ調整時の動画を再生します。

333Hz/0dB規準レベルテストテープでも調整できます。
画像をクリックすると、333Hzテストテープ調整時の動画を再生します。
アジマス調整 (録再ヘッド垂直調整)

6.3kHzの信号のアジマス調整テープを再生し、LIE OUTの出力がLR共最大になるように垂直調整ねじを調整します。
SONYでの録再ヘッド垂直調整(アジマス)は、P-4-A81 (6.3kHz、-10dB)の調整用標準テープを使用。

金属ドライバーを使用するときは、ドライバーの消磁をしておきます。
 
写真左は調整前、写真右は調整後です。
 
調整後はねじに、ペイントロックをしてゆるまないようにします。
再生レベル調整
 
写真左は左チャンネルのR127の半固定抵抗、写真右は右チャンネルのR227の半固定抵抗です。
LINE OUT端子とミリバルの間に100kΩの負荷抵抗を入れておきます。

333Hz/0VU/-4dB基準レベルテープ
を再生して、LINE OUTの出力が-3dB±2dBになるように半固定抵抗を調整します。
SONYでの再生レベル調整は、P-4-L81 (333Hz、0dB)の調整用標準テープを使用。

-3dB調整後です。
レベルメーター調整

333Hz/0VU/-4dB基準レベルテープを再生して、右チャンネルのレベルメーターの振れと左チャンネルのメーターの振れが同じになるように
R138の半固定抵抗を調整します。

レベルメーター調整用の半固定抵抗は、右チャンネルだけです。
SONYでの再生レベル調整は、P-4-L81 (333Hz、0dB)の調整用標準テープを使用。
 
写真左が調整前、写真右が調整後です。
左チャンネルのレベルメーターは可変出来ません。

左チャンネルのR238の750オームの抵抗を、右チャンネルと同じ可変抵抗にすれば可変可能になります。
録音バイアス発振周波数調整
 
ISSスイッチはOFFにしておきます。
録音状態にして、消去ヘッドの両端の周波数が84.5kHz±3% (81.9〜87.0kHz)になるように調整します。


84.2kHzですので、このままで大丈夫です。
 
写真左はパターン側、写真右は部品側です。
C313/330p/500Vのコンデンサと、C314/620p/500Vのコンデンサのパターンの接続を変えて、発振周波数を調整します。
録音バイアスもれ調整
 
写真左は右チャンネルのパターン側、写真右は右チャンネルの部品側。
右チャンネルはC227/22pとC228/39pのコンデンサ。
 
写真左は左チャンネルのパターン側、写真右は左チャンネルの部品側。
左チャンネルはC127/22pとC128/39pのコンデンサ。

MICジャックにショートプラグを差し込み録音状態にします。
このときLINE OUTの出力が、-30dB以下になるようにパターンの接続を変えて調整します。

-30dB以下なので、パターン変更はしません。
録音バイアス調整
 
MICジャックに333Hz、100Hz、6.3kHzで-80dBの信号を加えて、未収録テープに録音します。
スピーカーで再生するときは録音部分をBASS、TREBLE最大で再生すると聞きとりやすいです。
LIN OUTの出力レベルを測定します。
333Hzに対し、100Hz、6.3kHzの値が規格内に入るようにパターンの接続を変えて調整します。
規格 333Hzを0に対して、+3dB、-1.5dB
周波数特性は、使用テープによって変わります。
今回は、マクセルのURで調整します。
 
写真左は、333Hzを再生したレベルです。
 
写真左は、100Hzを再生したレベルです。
左右のレベル差が出てしまいました。

 
写真左は、6.3kHzを再生したレベルです。
規格よりレベルが高くなっています。

6.3kHzのレベルが高いため、高域を落とすためにコンデンサの容量を大きいほうに変更します。
 
写真左は、変更後の333Hzを再生したレベルです。
 
写真左は、変更後の100Hzを再生したレベルです。
左右のレベル差があります。

 
写真左は、変更後の6.3kHzを再生したレベルです。
規格内のレベルになりました。
ダイヤルの指針合わせ

ダイヤルシャフトを反時計方向に回しきります。
指針の緑色の線を、目盛板の下側にあるマークに合わせて取り付けます。

指針合わせ後、指針とダイヤル糸をペイントロックします。
AMラジオのIF調整

フェライトコアの調整には、非磁性体の高周波ドライバーを使用してください。
金属製ドライバーを使用すると、触れるだけで周波数がずれてしまい調整ができません。
楊枝や竹、樹脂棒などを削って自作することもできます。

 
信号発生器とミリパルを使用します。
ミリパルをLINE OUTに接続します。
信号発生器からAMラジオの中間周波数455kHzを、400Hzで30%AM変調をして
ループアンテナから送信します。
AMのIFTを調整ドライバーで、ミリパルの振れが最大になるように調整します。
アナログテスターを使用する場合はヘッドホン出力に接続して、0.5〜5V ACレンジで使用してください。

シグナルメーターがある機種は、
シグナルメーターの振れが最大になるのように調整します。
CF-6600のAMのIF調整は、SGの変調レベルをレベルメーターで見やすいレベルに調整。
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。


アナログテスターにAC0.5V〜5Vレンジがない場合のアダプターです。
イヤホンやスピーカー出力端子につなぎます。

T6のコアを最初に赤、次に青をミリパルの振れが最大になるように調整します。

次にT4のコアをミリパルの針が最大になるように調整します。
AM周波数範囲調整

ダイヤル指針を左側に回しきった位置にします。

信号発生器からAMラジオの周波数520kHzを、400Hzで30%AM変調をして
ループアンテナから送信します。
T5のAM OSCのコアを520kHzの信号が受信できるように調整します。
ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるように調整します。
530kHzで調整することもできます。

CF-6600のAMのIF調整は、SGの変調レベルをレベルメーターで見やすいレベルに調整。
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。


ダイヤル指針を右側に回しきった位置にします。

信号発生器からAMラジオの周波数1,680kHzを、400Hzで30%AM変調をして
ループアンテナから送信します。
CT4のトリマーを1,680kHzの信号が受信できるように調整します。
ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるように調整します。
1,600kHzで調整することもできます。

CF-6600のAM周波数範囲調整は、SGの変調レベルを上げることにより
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。

AMトラッキング調整

ダイヤル指針を左側に回しきった位置にします。

信号発生器からAMラジオの周波数520kHzを、400Hzで30%AM変調をして
ループアンテナから送信します。
ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるようにバーアンテナのコイルを左右に動かして調整します。
530kHzで調整することもできます。

CF-6600のAMのIF調整は、SGの変調レベルをレベルメーターで見やすいレベルに調整。
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。


ダイヤル指針を右側に回しきった位置にします。

信号発生器からAMラジオの周波数1,680kHzを、400Hzで30%AM変調をして
ループアンテナから送信します。
ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるように、CT3のトリマーを調整します。
1,600kHzで調整することもできます。

CF-6600のAMのIF調整は、SGの変調レベルをレベルメーターで見やすいレベルに調整。
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。

ラジオの各調整は、ミリパルやテスターの振れが最大となるように2〜3回繰り返して行います。
受信範囲調整とトラッキング調整は、トリマーの調整で終わるようにします。

CF-6600のAM調整は、SGの変調レベルをレベルメーターで見やすいレベルに調整することにより、
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。
FMラジオのIF調整
10.7MHzの信号を直接接続時の参考用です。

FMフロントエンドの回路図です。

ラジオ基板図です。

@CF-6600へのSG (信号発生機) の接続は、
 R3の100ΩとC5の0.01μFの間にあるR3の下側の足と、
 シールド板などのアースの2か所に接続します。


Aダイヤル指針は、放送局のない位置にする。
 76MHz以下や90MHz以上などですが、
 ワイドFMが受信できる場合は放送局のない周波数にします。


BSGの周波数は10.7MHzにして、FM (周波数変調) にします。
 変調は無しに設定します。


CSGの出力レベルは、シグナルメーターの動きが分かりやすい位置にします。
 3から5ぐらいが微妙な動きが分かりやすいです。
 局間ノイズは、出力のないときよりも少し小さくなっています。
 まだ、ザーという音はします。


DT1のフェライトコアを高周波ドライバーで、
 シグナルメーターのレベルが上がるように調整します。


ET2とT3のフェライトコアを高周波ドライバーで、
 シグナルメーターのレベルが上がるように調整します。


FSGの出力を局間ノイズがほぼなくなるくらいに上げます。
 レベルメーターの振れが見やすいレベルにFMに変調をかけます。


Gレベルメーターで変調レベルを確認します。
 ミリバルでも測定可能です。


HT3のフェライトコアを高周波ドライバーで、
 微調整してレベルメーターの振れが最大の位置か確認します。


Iシグナルメーターがフルスケールになる少し手前ぐらいの放送局を受信します。
 またはSGで76MHzから90MHzでのどこかの周波数の電波を、
 シグナルメーターがフルスケールになる少し手前ぐらいに出しても確認できます。

 シグナルメーターの振れが上がった位置で、AFCをオンとオフの切換をします。
 その時にメーターや音に変化がないか確認します。
 ずれている場合は変化しますので、T3を再調整します。
 ●T3の検波コイルの調整方法で、テスターを使った調整方法は次をご覧ください。
 テスターを使用してのT3(検波コイル)IF調整について

AFCスイッチはオフ、SGの出力は無変調で局間ノイズがなくなるくらいに設定。
アナログテスターで調整できます。
デジタルテスターを接続した場合は、デジタルテスターから発生するノイズで調整できないことがあります。
テスターを0.5V〜1VのDCレンジにします。
R35の9.1kΩに、テスターのプラス側を接続し、マイナスはアース側に接続します。
電圧が0VになるようにT3を調整します。


FM検波部分の回路図です。
FM周波数範囲調整

ダイヤル指針を左側に回しきった位置にします。

信号発生器からFMラジオの周波数75MHzを、400HzでFM偏移22.5kHzにして、
FM外部アンテナ端子に接続します。
ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるようにL3 FM OSCのコアを動かして調整します。
76MHzで調整することもできます。
CF-6600のFM周波数範囲調整は、SGの変調レベルをレベルメーターで見やすいレベルに調整。
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。


ダイヤル指針を右側に回しきった位置にします。

信号発生器からFMラジオの周波数91.5MHzを、400HzでFM偏移22.5kHzにして、
FM外部アンテナ端子に接続します。
ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるようにCT2のトリマーを動かして調整します。
90MHzで調整することもできます。

CF-6600のFM周波数範囲調整は、SGの変調レベルをレベルメーターで見やすいレベルに調整。
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。

FMトラッキング調整

ダイヤル指針を左側に回しきった位置にします。

信号発生器からFMラジオの周波75MHzを、400HzでFM偏移22.5kHzにして、
FM外部アンテナ端子に接続します。
ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるようにL2 FM RFのコアを動かして調整します。
76MHzで調整することもできます。

CF-6600のFM周波数範囲調整は、SGの変調レベルをレベルメーターで見やすいレベルに調整。
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。


ダイヤル指針を右側に回しきった位置にします。

信号発生器からFMラジオの周波数91.5MHzを、400HzでFM偏移22.5kHzにして、
FM外部アンテナ端子に接続します。
ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるようにCT1のトリマーを動かして調整します。
90MHzで調整することもできます。
CF-6600のFM周波数範囲調整は、SGの変調レベルをレベルメーターで見やすいレベルに調整。
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。

FMのIF調整ではSGの出力は無変調ですが、変調を乗せて調整する方法もあります。
基本的にラジオの各調整のほとんどは、シグナルメーターやミリパルやテスターの振れが最大となるように
2〜3回繰り返して行います。
コイルは低い周波数の調整、トリマーは高い周波数の調整です。
受信範囲調整とトラッキング調整は、トリマーの調整で終わるようにします。

CF-6600のFM周波数範囲調整は、SGの変調レベルをレベルメーターで見やすいレベルに調整。
シグナルメーターとミリバル代わりのレベルメーターの振れでも調整できます。
MPXの19kHz調整

MPXの回路図

別機種のマニュアルなのでVR2になっていますが、CF-6600ではVR1 10kΩです。

19kHzの調整用の半固定抵抗 RV1 10kΩです。

正規調整法で、IC1 HA11227の12番ピンに、100kΩを周波数カウンターの間に入れて測定しました。
周波数カウンターは、19kHzを表示しています。
周波数カウンターのケタが少ないので、あまり微調整はできません。

12番ピンからの信号を、抵抗を入れないで直接測ってみました。
FMステレオセパレーション調整

別機種のマニュアルですが、調整方法はほとんど同じです。

信号発生器とミリパルを使用します。
ミリパルをLINE OUTに接続します。
搬送周波数83MHzが放送局と混信するときは、放送局のない周波数にします。
 
左チャンネルと右チャンネルを切り替えて、セパーレーションのレベルを測定します。

ラジオ基板の裏側にある、FMステレオセパレーション調整箇所です。
 
R57 110Ω、R58 510Ω、R59 200Ω。
十分なセパレーションでしたのでこのままにします。
固定抵抗ではなく、半固定抵抗を使用している機種のほうが調整が楽です。
半固定抵抗を使用する場合は、300Ω位の半固定抵抗を使用してください。
AM受信時のダイヤル指針と目盛板のずれを補正する

信号発生器のAMの530kHzの信号を受信してみます。
微妙に低い周波数へ、少しずれています。

600kHzも少しずれています。
 

700kHzも少しずれています。

800kHzも少しずれています。

1000kHzも少しずれています。

1200kHzも少しずれています。

1400kHzも少しずれています。  

1600kHzは、ほぼ合っています。 
AM周波数範囲とAMトラッキングの再調整

信号発生器をAMの530kHzに設定します。

ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるように調整します。

信号発生器をAMの1600kHzに設定します。

ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるように調整します。

1400kHzも少しずれていますが、再調整前より良いです。

1200kHzも少しずれていますが、再調整前より良いです。

1000kHzも少しずれていますが、再調整前より良いです。

800kHzも少しずれていますが、再調整前より良いです。

700kHzは、ほぼ合ってきました。

600kHzも、ほぼ合っています。

530kHzも、ほぼ合っています。
ダイヤル指針と目盛板が、
なるべく合うように再調整しました。
途中の周波数が合わない場合は、
一番必要な周波数が合うように、
周波数の上限と下限を調整します。
その場合は必要な周波数以外は、
多少表示とはずれてしまいます。
FM受信時のダイヤル指針と目盛板のずれを補正する

信号発生器のFMの76MHzの信号を受信してみます。
高い周波数へ、少しずれています。

78MHzも、高い周波数へ少しずれています。
 

80MHzも、高い周波数へ少しずれています。

82MHzも、高い周波数へ少しずれています。

84MHzも、高い周波数へ少しずれています。

86MHzは、低い周波数へ少しずれています。

88MHzも、低い周波数へ少しずれています。

90MHzは、ほぼ合っています。
FM周波数範囲とFMトラッキングの再調整

信号発生器をFMの76MHzに設定します。

ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるように調整します。

信号発生器をFMの90MHzに設定します。

ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるように調整します。

信号発生器のFMの76MHzの信号を受信してみます。
高い周波数へ、少しずれています。
トリマー調整後は、低い周波数がずれるようです。

76MHzにダイヤル指針を合わせて、
信号発生器の信号を少しずつ移動して受信してみます。
75.884MHzになりました。

トリマー調整後のずれを補正した周波数に設定します。

ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるように調整します。

信号発生器をFMの90MHzに設定します。

ミリパルとシグナルメーターが最大に振れるように調整します。

信号発生器をFMの76MHzに設定します。

ダイヤル指針が76MHzで受信しています。

78MHzも合いました。

80MHzも合いました。

82MHzも合いました。

84MHzは、高いほうへ少しずれています。

86MHzは、低い周波数へ少しずれています。

88MHzも、低い周波数へ少しずれています。

90MHzは合います。
84MHz、86MHz、88MHzは少しずれましたが、
主要放送局の周波数帯は合っています。
途中の周波数が合わない場合は、
一番必要な周波数が合うように、
周波数の上限と下限を調整します。
その場合は必要な周波数以外は、
多少表示とはずれてしまいます
オーバーホール&カスタムとノーマルメンテナンスの音質比較
 
MICとLINE IN OUTの表示パネルを取り付けます。

オーバーホールしたキャビネットに、カスタマイズ整備基板とノーマル整備基板を入れ替えて比較してみます。
ノーマル整備は、部品交換しないでスイッチとボリュームに接点洗浄剤と接点復活剤の処理をしただけです。
再生レベルとメーターレベルの調整だけしてあります。

MICはオーディオテクニカのAT9943を使用。
リニアPCMレコーダーは、TASCAM DR-100を、48kHz16bitで録音。
ライン入力にCDを接続して音楽を再生。
トーンコントロールフラット、ボリュームセンター。
 
カスタマイズ基板とオーバーホールキャビネットの組み合わせ。
ここをクリックすると、カスタマイズの再生音が聴けます。
 
 
ノーマル整備基板とオーバーホールキャビネットの組み合わせ。
ここをクリックすると、ノーマル整備基板とオーバーホールキャビネットの再生音が聴けます。
 

ノーマル整備の基板とキャビネット。
ここをクリックすると、ノーマル整備の再生音が聴けます。
 
パネルの貼り付け

両面テープで貼り付けます。

両面テープをパネルの裏に隙間なく貼り付けます。

周波数表示窓の貼りつけるところの離けい紙をはがします。
 
周波数表示窓を貼り付けてから、周波数表示窓にも両面テープを張ります。
 
全部の離けい紙をはがして、表キャビネットに貼り付けます。
 
両側のメッキパーツを接着します。

ゴム系接着剤を使用します。
 
両側のメッキパーツを貼り付けました。
各部組み立て

チューニングつまみ取り付け部分の金属製リングを取り付けます。
 
電源部の電解コンデンサーをゴム系ボンドで固定します。ガムテープで仮押さえをしています。固まったらガムテープを外します。
 
ツィーターのネットワーク用コンデンサーも、ゴム系ボンドで固定しておきます。
 
結束バンドでケーブルを固定します。

スピーカーの配線を結束バンドで束ねます。LED基板からの茶色(基板上ではREDと印刷されている)の配線は別にしておきます。

表キャビネットを取り付ける前に、スイッチつまみとゴムシートを取り付けます。

表キャビネットにシャーシを組み込みます。
 
表キャビネットからのケーブルを接続する端子に、接点改質剤を塗ります。

裏キャビネットのアンテナに接触する端子にも、接点改質剤を塗ります。
 
オーディオ基板の配線を接続します。

チューナー基板に、スピーカーからのアース線を接続します。

裏キャビネットを取り付けます。
 
つまみを取り付けます。

カセットホルダーのふたも取り付けます。
 
しばらく動作確認をします。
メーターと左スピーカーに不具合を見つける

左右同じ信号を入れた時のメーターの動きが違うので、再度テストテープで調整。

画像をクリックすると動画を再生します。
このメーターはラジケーターなので、正確なVUメーターのようにレベル指示できませんが、
右メーターの-20〜-7までが特に動きがおかしいです。
気になるので、右のメーターを交換します。
左のスピーカーにひずみが発生します。
MODEスイッチをREVERSEにしても、左スピーカーにひずみが発生します。

回路図を見ると、パワーアンプの手前にMODEスイッチがあります。
パワーアンプの手前までは問題ないようです。
ヘッドホンでモニターすると、ひずみはないのでアンプの後に問題があるようです。
信号発生器を接続して、スピーカーのひずむ周波数を調べます。


画像をクリックすると動画を再生します。
左スピーカーが、50Hzから120Hzぐらいでひずんでいます。
スピーカを交換します。
ひずむスピーカーの交換

全面キャビネットからひずむスピーカーの配線を接続したまま取り外して、もう一度信号を入れてスピーカー単体でひずむか調べます。
やはり特定の周波数でひずみが発生します。

ひずむスピーカーの配線を取り外します。

部品取り用の全面キャビネットに取り付けられているスピーカーを、低周波信号を再生してひずむ周波数がないかテストします。
2台の部品取り用のスピーカーは問題ありませんでした。
 
実際に取り付けて音の比較をするため、部品取り用に1〜4番まで番号を付けて取り外します。

取り外してクリーニングをします。

まずは、番号1番のスピーカーから取り付けてテストします。

音楽をかけて、左右の音質差が少ないスピーカーを選びます。
規準とする、右側スピーカーの音を録音します。

次に、番号1番から4番のスピーカーに取り替えてからの音を録音します。
録音された音を聴き比べて、スピーカーの選別をします。

どれも音の違いがあり、困りました。
左右の音はどうしても揃いませんが、右側のスピーカーに1番、左側のスピーカーに4番を取り付けました。
レベルメーターの交換

動作に不具合のあるメーターを取り外します。

部品取り用から、状態の良いメーターを取り外します。

オーディオ発信器からの信号を可変して、レベルメーターの動きを確認します。

333Hz/0dBのテストテープで、右のレベルを左のメーターに合わせます。

オーディオ発信器からの信号も、低いレベルでもほぼ同じように動くことを確認して終了です。
組み立て・動作テスト

組み立てました。再び、動作テストをします。
電池蓋のスポンジ交換
 
古いスポンジをはがしてクリーニングをします。

新しいスポンジを貼ります。
修理完了・試聴と比較
★比較方法★
音源は、著作権フリーのCDをライン入力で再生。
トーンコートロール・音量はセンターの位置。
SONYのリニアPCMレコーダー PCM-D100で、CF-6600のスピーカーからの再生音を録音。
マイクの角度は90度、マイクの指向性が左右のスピーカーの中心に向く距離にセット。
リニアPCM/96kHz/24bit、リミッターオフで録音。
オーディオ用コンデンサー使用のオーバーホール 接点のみの簡易メンテナンス
下線付き文字をクリックすると再生します。
CF-6600-AUDIO-RIPAIR-1.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると再生します。
CF-6600-AUDIO-RIPAIR-2.wav へのリンク


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