100円ショップの材料でスピーカーのコロ支持台を作る

2017年10月27日作成  2017年10月28日更新 

今まで製作したコロ支持について

オーディオミニ博物館「スピーカーのコロ支持実験」で紹介しています。
直置きとセラミックインシュレーターとコロ支持の音の変化を試聴できます。
ラジオ技術の1992年7月号に、「ころがり支持方式を実験する」という記事がありました
1993年11月号には、「ユニウェーブ・スピーカー・システムとコロガリ支持の実験」という記事があります。
当時、この記事を読んで自分のDS-500とスピーカースタンドの間に単三乾電池を置いて実験をしてみました。
この時の音の変化に驚き、父親にも聴いてもらい二人して驚いていました。
この実験をきっかけに、実験用スタンドの試作とスピーカースタンドの改良に取り掛かりました。
会社にいた当時の編集室、現在も仕事部屋の編集用モニターにもコロ支持を使用しています。
インシュレーターを使用して変わったかな? という変化よりはっきりとわかる変化をします。

単三乾電池で簡単にに実験できます。
コロが転がらない水平なところで実験してみてください。
理論や常識にとらわれず一度やってみると、こんな簡単なことでの変化に驚きます。
音質は人それぞれ好みがあります。
気に入ったらいろいろ工夫をして実験してみると面白いです。
ストッパー付きのコロ支持台は、ちょっとした免振装置としても働きます。
思ったより揺れに強かったです。
音量を上げてもスピーカーが動くことはありません。
スピーカーケーブルに引っ張られて動くことはありますので、スピーカーケーブルは前後に動ける余裕を持たして固定しておきます。

 ローコストな材料探し

100円ショップのダイソーで材料探し。
平板の候補はいくつかありました。
MDF板で100円で買える大きい板は300×400×6ミリです。
丸棒は9ミリ径と15ミリ径があり、15ミリ径にしました。
角棒は21×10×910ミリにしました。

MDF板を切らないで使用できるサイズ、200×300×6ミリを追加しました。
一緒に20ミリ幅の両面テープを購入しました。
他の平板では、木の平板はそっているものが多いです。
まな板は平板より平らで、使えそうなサイズがありました。
まな板はポリプロピレン製と桐板があります。

スピーカーの底の面積が190×240ミリです。
小型スピーカーにちょうど良いサイズです。
ホームセンターでは、板材と角棒と丸棒は更にいろいろ選べます。
加工工具もいろいろあります。
使えそうな材料を探して工夫してみるのもよいです。
 

角棒は接着面積の広い角棒を使用します。
厚みは丸棒の半径より厚みのあるものを使用します。
この木製の丸棒はきれいな円ではありませんので、
コロにはあまり向きません。
乾電池、樹脂や金属などの丸棒を使用すると、
コロの動きが良くなります。

MDF板との接着は、木工用ボンドとネジ止めが良いです。
ネジはMDF板から角棒に向けて取り付けます。
MDF板はもろくネジは効きません。

今回は仮止めですので、両面テープを使用します。
両面テープで固定する場合は、貼る面積が広くなるようにします。
20ミリ幅では、はがれやすいのであくまでも仮止めです。
加工と組み立て

角棒と丸棒を200ミリの長さに切りました。

MDF板一枚に使用するストッパーの角棒4本と位置決め用の角棒端材。

正面用のストッパーの位置決めをします。
角棒と端材で水平になるように角棒の位置を決めます。

ストッパーの隙間は、端材を組み合わせて決めます。
丸棒の入る隙間は丸棒の直径より広くします。

角棒の組み合わせで、隙間が31ミリになります。

背面のストッパーの位置を決めます。

隙間の位置を決めます。

ストッパーの位置は、前後同じ間隔にしてみました。

スピーカーを載せてみると、もう少し間隔を狭くしたほうが良さそうです。

背面のストッパーの位置を端材2枚分ずらします。

隙間を決めます。

ストッパーの位置は、全面と背面で違います。

2本のコロをストッパーに接触するように置き、スピーカーを載せます。

スピーカーを動かして、コロが隙間の中央に来るようにします。
スピーカーサイズに合わせて使用できるコロ支持台

ダイソーには、MDF板 100×100×6ミリが6枚入りがあります。
2セットあると大型のスピーカーにも使用しやすいです。

角棒と丸棒を一枚に、このように取り付けます。
端材を載せただけなので、100ミリに切った角棒と丸棒で作ります。

片チャンネル3枚使用するときは、前面に2枚、後ろに1枚で使用します。
スピーカーのサイズに合わせて4隅に置くと安定します。
それぞれを平行に置くのが難しいですが、
スピーカーのサイズに合わせて調整できます。
前後2本の長いコロにすると、位置合わせが楽になります。
コロの直径に合わせてストッパーの厚みも変えます。
コロ支持台を自作しないで代用になるものは、
スノコなどもサイズによっては使用できます。