YAMAHA LASERVISION PLAYER
LV-X1 DIGITALの修理

2020年10月30日作成開始 2020年11月19日更新

YAMAHAのレーザーディスクプレーヤー
1985年12月9日購入

外部と内部の確認

トレイが開かなくなり、使用できなくなっていました。
レーザーディスクを再生してみたいので修理に挑戦します。

長い間倉庫に保管していました。
汚れを綺麗に拭き取ります。 

I/Oポート(アイオーポート)
将来、本機を外部コントロールする場合に
使用する端子です。

AUTO DIGITAL端子、ANALOG端子、MONO端子、
VIDEO SIGNAL端子、ANT IN端子、VHF OUT端子、
VHF CHANNEL切換スイッチ。

トレイは、ヤマハ方式のフルオープンです。
写真は、簡易修理後なので開閉しています。
簡易整備後に写真を撮っています。
まずは内部の部品の写真を撮り、
もう一度分解方法を調べます。

以前、メーカーの補修部品がなくなったころに、
ピンジャックが破損しました。

底板を外します。
 

秋葉原で同型のピンジャックを探し交換しました。
オーディオ用の赤白の塗装は削りました。

上キャビネットを外します。
 

ヤマハのオリジナルLSI。

ヤマハのオリジナルLSI。

ヤマハのオリジナルLSI。

ヤマハのオリジナルLSI。

ヤマハのオリジナルIC。

ヤマハのオリジナルIC。

ヤマハのオリジナルIC。

DAコンバーター。
底板のサビ取り

底板に錆が出ています。

腐食の進んでいるところもあります。

底板を取り外します。

足の爪を開いて、足を取り外します。

足の中はサビていません。

金属ブラシとコンパウンドで磨きましたが、もう一息です。

サビ取りクリーナーを使用しました。
酸っぱいにおいがすごいです。

お湯で洗いコンパウンドで磨きました。
細かいサビは落ちました。

表面の保護用に、クリアのラッカースプレーを塗布しました。

塗装しました。

塗装が乾きました。

足を取り付けます。
分解手順を調べて、メンテナンスをする

底板のネジのネジ8本を外します。
こちらは金属用のネジです。

底板のフロントパネル側のネジ3本を外します。
こちらはプラスチック用のネジです。

上キャビネット側面のネジ2本を外します。

上キャビネット側面のネジ2本を外します。

上キャビネット裏面のネジ2本を外します。

上キャビネットを外します。

フロントパネル上側の3本のネジを外します。

フロントパネル下側の2本のネジを外します。

操作ボタンの基板からのケーブル。

操作ボタンからのケーブルのコネクタを取り外します。

コネクタは引き抜きます。

DIGITAL SOUND表示のケーブル。

DIGITAL SOUND表示のケーブルのコネクタ。

精密ドライバを差し込んで持ち上げます。

コネクタを引き抜きます。

フロントパネルを引き出します。

フロントパネルを外します。

フロントパネル背面。

DIGITAL SOUND表示基板と操作ボタン基板。

ディスクトレイの引き出し方を調べます。
ディスクトレイが開きにくくなった時の引き出し方

電源を入れてからDISCが点滅して、ディスクトレイが
開かない場合もあります。
ディスクトレイの開閉のゴムベルトが伸びてくると
クランパーは上がるが、ディスクトレイがほとんど
開かない状態になります。
上キャビネットをネジを外して開けます。
電源を入れてDISCボタンを押すと、
クランパーが上がることを確認します。
クランパーが上がったら電源を切ります。
クランパーが上がれば手でディスクトレイを
手で押し出すことができます。
あとは、後半のメンテナンス方法を参考にしてください。
ゴムベルトは同時に2本とも交換したほうが良いです。
ディスクトレイの引き出し方@
レーザーピックアップを手で動かせる場合
(経年劣化によりレーザーピックアップ駆動用ゴムが解けている時は、レーザーピックアップを手で動かすことができます。)

ディスクトレイの横にある、リーフスイッチを外します。

ネジ1本で固定されています。

ネジを外したら、ディスクトレイから離します。

クランパーが降りている時の、レーザーピックアップの定位置。

チャックを上げ下げしている部品です。
レーザーピックアップが後ろへ下がることにより、
クランパーを持ち上げるカムが回転します。
ゴムベルトが掛かっているときは、
レーザーピックアップを手で動かすことができません。
ゴムベルトが溶けているときは、
レーザーピックアップをクランパーが持ち上がるまで、
後方へ移動させます。
ディスクトレイの取り出し方A
レーザーピックアップを手で動かせないときの場合
(レーザーピックアップ駆動用ゴムが使用できる状態の時は、レーザーピックアップを手で動かすことができません。)

底板とフロントパネルを外します。

ディスクトレイの横にある、リーフスイッチを外します。

ネジを外したら、ディスクトレイから離します。

クランパーのネジ2本を外します。

クランパーに取り付けられているスプリングを外します。

クランパーに取り付けられているスプリングを外します。

ピンセットなどで外します。

ピンセットなどで外します。

クランパーを取り外します。
 

基板側前面の穴から、ゴム製のガイドが
見える穴が2か所あります。

左右交互に裏側から押し上げます。

左右交互に裏側から押し上げます。

ディスクトレイも後ろから押して引き出します。
 

この部分をディスクトレイが開く方向に押しながら、
ゴム製のガイドを交互に押し上げます。

ガイドのアームが下りた状態なので、
少しづつしか移動できません。

ガイドのアームが下りた状態なので、
少しづつしか移動できません。

カムからアームが離れると、ガイドを上げることが出来ます。

ディスクトレイをフルオープンします。
ディスクトレイを取り外す。

金属アームを取り外します。

両サイドのネジを外して、金属アームを取り外します。

右側のストッパーを解除します。
 

ディスクトレイを少し奥へ戻し、マイナスドライバーで
半時計方向に90度回します。

左側のストッパーを解除します。

マイナスドライバーで、時計方向に90度回します。

両方のストッパーが解除されました。

ディスクトレイを引き出します。
グリス塗布、ピックアップレンズとリーフスイッチのクリーニング

クランパーの裏側の古いグリスを拭き取ります。

新しいグリスを塗布します。

カム部分にもグリスを塗布します。

カムのギヤにもグリスを塗布します。

ギヤにもグリスを塗布しておきます。

レーザーピックアップのレールにグリスを塗布します。

ディスクトレイのレールにグリスを塗布します。

ディスクトレイのレールにグリスを塗布します。

ディスクトレイのレールのローラーにグリスを塗布します。

ディスクトレイのレールのローラーにグリスを塗布します。

LEDとフォトセンサーとレーザーピックアップレンズを
クリーニングします。

レーザーピックアップ横のリーフスイッチの
接点を磨きます。

リーフスイッチの接点を磨きます。

ディスクトレイ横のリーフスイッチの接点を磨きます。
レーザーピックアップ駆動のゴムベルト

レーザーピックアップとディスクトレイに使用する
ゴムベルトのサイズは直径3cmで太さ1.6mmの角ベルトです。

左は太さ0.9mm、中央が太さ1.2mm、右が太さ1.6mm。
直径は3cm。

最初、手元にあった太さ0.9mmと1.2mmです。

2本同時に掛けてみましたが、太さ0.9mmが外れます。

太さ1.2mmを1本でも駆動できましたが、
負荷が大きいので太さ1.6mmに交換します。

太さ1.6mmは、十分なトルクがあります。
 
ディスクトレイ開閉のゴムベルト

太さ0.9mmを2本かけてみました。

何度か開閉動作をすると1本外れます。

太さ0.9mmを1本では負荷がかかる時に伸びます。
伸びた時に外れますので使用できません。

太さ1.6mmはスムーズに開閉します。
直径3cmの角ベルトです。
溶けたゴムベルト交換の分解手順

フロントパネル下側のネジ3本を外します。
このネジ3本は樹脂用です。

フロントパネル下側のネジ2本を外します。
このネジ2.本は金属用です。

上キャビネットの側面のネジ2本を外します。

上キャビネットの裏面のネジ2本を外します。

上キャビネットの側面のネジ2本を外します。

上キャビネットを外します。

フロントパネル上側のネジ3本を外します。
このネジ3本は金属用です。

金属フレーム側面のネジ2本を外します。
このネジ3本は金属用です。

金属フレーム側面のネジ2本を外します。
このネジ3本は金属用です。

フロンドパネルが外せます。
配線は繋がったままなので分離はできません。

フロントパネルを手前に引き出して取り外します。

金属フレームを取り外し、リーフスイッチを取り外します。

リーフスイッチのネジを外します。

リーフスイッチをディスクトレイから離します。

ディスクトレイが閉じてクランパーが降りている状態では、
ゴム製のガイドが下に降りています。

ゴムベルトが溶けているときは、
レーザーピックアップを手で移動させることができます。

クランパーが下りた状態。

レーザーピックアップを後ろ側へ移動させます。

クランパーが最大に離れた位置まで、
レーザーピックアップを移動させます。

外したフロントパネルをもとの位置に戻します。
この状態でトレイが引き出せるようになります。

ディスクトレイの内側と外側のゴム製のガイドが
上がっているのを確認します。

ディスクトレイをフルオープンするまで、
そっと引き出します。

ストッパーにより止まります。
ディスクトレイがフルオープンした状態から少し戻します。
マイナスドライバーでストッパーの向きを変えます。

左側のストッパーです。

時計回りに90度回します。

右側のストッパーです。

反時計回りに90度回します。

ディスクトレイをそっと引き出します。

フロントパネルを外して、少しだけ離します。

ディスクトレイ開閉のギヤを取り外し、
プーリについた溶けたゴムベルトを拭いて交換します。

ギヤのネジを取り外します。
写真の状態は溶けたゴムを拭き取った後です。

ネジを外すとギヤを取り外すことができます。

ギヤを外すとプーリを外せます。

ギヤとプーリを外して溶けたゴムベルトを拭き取ります。

直径3cm、太さ1.6mmの角ベルトを使用します。

綺麗になったプーリを取り付けます。

ゴムベルトを掛けます。

ギヤを取り付けます。

クランパーを取り外します。

ネジ2本を取り外します。

右側のスプリングを取り外します。

右側のスプリングを外しました。

左側のスプリングも外します。

左側のスプリングを外しました。

クランパーを取り外します。

Eリングで取り付けられたプーリを取り外します。
写真の状態は溶けたゴムを拭き取った後です。

Eリングは専用工具で取り外しをしますが、
精密ドライバーでも取り外すことができます。

溝に精密ドライバーを入れてゆっくりねじると、
Eリングが外れます。

プーリを取り外します。
モーターと外したプーリの溶けたゴムを拭き取ります。

Eリングの取り付けも専用工具を使います。
専用工具はなくても取り付けられます。

ラジオペンチで挟み、軸の溝にはめ込みます。
飛ばないように慎重に作業をします。

取り付けられたプーリ。

直径3cm、太さ1.6mmの角ベルトを掛けます。

金属フレームを取り付けます。
両サイドのネジ4本を取り付けます。

フロンドパネルをはめ込みます。
まだ、ネジで固定しません。

ディスクトレイをレールにはめ込み、そっと入れます。
ローラーをアルミのレールの溝に入れます。

ディスクトレイを入れるときは、
ゴム製のガイドが上がっている状態にします。

左側のストッパーです。

反時計回りに90度回します。

右側のストッパーです。

時計回りに90度回します。

フロンドパネルを外します。

リーフスイッチを取り付けます。

リーフスイッチをネジで固定します。

フロンドパネルをはめ込みます。

フロンドパネルを上面のネジ3本で固定します。
ディスクトレイはまだ奥まで入れません。
クランパーを持ち上げるカムとレーザーピックアップの
位置が重要になります。
カムの位置が違うと、ディスクトレイの開閉ができません。

カムとレーザーピックアップのギヤの位置。

カムが下がった状態です。

プーリを時計回りに回すと、レーザーピックアップが
後ろ側に移動します。

カムの位置と両サイドの棒の位置を確認。
この位置が違うとディスクトレーの開閉ができません。

ディスクトレイから出ているレバーは、
ゴム製のガイドの上げ下げをするレバーです。

カムとレーザーピックアップと、
ディスクトレイのレバーの位置の確認。

ディスクトレイは、まだ奥へ押込みません。

クランパーを取り付けます。

左側のスプリングを掛けます。

スプリングは突起の内側に掛けます。

右側のスプリングを掛けます。

スプリングは突起の内側に掛けます。

溝にはめ込みます。

ネジ2本で固定します。

クランパーが上がった状態で、ディスクトレイのレバーが
この位置になっていることを確認します。
ゆっくりとディスクトレイを押し込みます。

押し込んだ時にレバーの位置が違うと
ディスクトレイが開閉できません。
この状態は、ゴム製のガイドとクランパーは上がったままです。

フロントパネル下側の樹脂用ネジ3本と
金属用ネジ2本を取り付けます。

上キャビネットを外光を防ぐために被せます。
ネジ止めはしません。

電源コードをコンセントに差し込んでから電源を入れます。
正常であれば、数秒PLAYが点灯しDISCが点滅します。

数秒でDISCとPLAYが消灯します。
DISCが点滅したままの時は正常ではありません。

正常動作はVDだけ点灯しています。
確認したら電源を切ります。 

上キャビネットを外します。
 

クランパーが降りているのと、ディスクトレーの位置を確認します。

上キャビネットを被せ、ネジ止めをします。

電源を入れます。

モニターにも接続します。

ディスクトレイを開けます。

モニターでも確認します。

LDをディスクトレイに入れます。
 
ディスクトレイを閉じます。

無事再生して動作確認終了。
これから、LDを再生できますので、
所有しているLDを探すことにします。

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