ガンマイクのステレオ収録

2018年5月2日作成 2021年9月26日更新

オーディオテクニカ バックエレクトレット・コンデンサー型ステレオ・マイクロフォン AT822
ワンポイントステレオマイクとガンマイク2本でのステレオ収録の違いを実験してみます。
なかなか良い音源がなく風の影響もあり、比較しにくいですが試しに実験してみました。


清瀬市の中央公園で西武池袋線の線路に向かって収録。
レコーダーはTASCAM DR-100を使用して、48kHz24bitで録音。
ステレオマイクの基準として、オーディオテクニカのAT822を使用。
比較用のガンマイク(超指向性マイク)は同年代のオーディオテクニカのAT815を使用。
サンケンのショットガン・ステレオマイクも、比較用に使用。

三脚にステレオアームを取り付け。

レコーダーのTASCAM DR-100。

ウィンドスクリーンは、AT9943付属のウインドマフを使用。
 

AT822-002.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。

オーディオテクニカ AT822 (右側のマイク)
清瀬市松山緑地保全地域 2018年5月3日
AT822-003.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
オーディオテクニカ 超指向性エレクトレット・コンデンサ・マイクロホン AT815 テスト録音@

A-Bステレオでマイク間隔は20cm。

2本のマイクは平衡にしています。
A-Bステレオですが、超指向性のため単一指向性マイクとは
ステレオの広がり感が違います。
ステレオ感より正面の離れた音を狙うのに適しているようです。
AT815-AB-20cm-002.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。

A-Bステレオでマイク間隔は20cm。
清瀬市松山緑地保全地域 2018年5月3日
AT815-AB-20cm-003.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
オーディオテクニカ 超指向性エレクトレット・コンデンサ・マイクロホン AT815 テスト録音A
A-Bステレオでマイクの角度を外側に向けてみます。
90度近くに広げてみました。
広がり感は出ましたが、やはり単一指向性とは違います。
近くの音が正面を通過するときは中抜けしてしまいそうです。
AT815-AB90-002.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
オーディオテクニカ 超指向性エレクトレット・コンデンサ・マイクロホン AT815 テスト録音B

A-Bステレオでマイク間隔は約7cm。

2本のマイクは平衡にしています。
A-Bステレオですがマイク間隔を狭くすると、
ステレオの広がり感が狭くなるようです。
モノラルに近くなりますが、
正面の離れた音を狙うのには適しているようです。
AT815-AB-7cm-002.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
オーディオテクニカ 超指向性エレクトレット・コンデンサ・マイクロホン AT815 テスト録音C

XYステレオでマイクの角度は90度。
 

ウインドスクリーンがあるため、
マイクユニットは少し離れています。
XYテレオにすると左右逆になります。
ステレオ感は、まあまああります。
RODEのステレオアームは簡単にできますが、
通常のステレオアームでは、
クロスさせるセッティングが面倒かと思います。
AT815-XY-002.wav へのリンク
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オーディオテクニカ 超指向性エレクトレット・コンデンサ・マイクロホン AT815
+
オーディオテクニカ バックエレクトレット・コンデンサー型ステレオ・マイクロフォン AT822

 

ステレオマイクとガンマイク(超指向性マイク)の組み合わせ。

上下セットできないので、できるだけマイク間隔を近づけます。

電池駆動できる、マイクロフォン・ミキサー AT-MX52を使用。

ステレオマイクに、センターマイクの超指向性マイクを追加。
ステレオ・ガンマイクと同じようなステレオ感になるかと
思います。
出来ればマルチトラックレコーダーで録音してから、
あとで2チャンネルにバランスを調整して
ミキシングできるとさらに良いです。
2チャンネルのレコーダーでは、
ミキサーかミキシング機構内蔵などが必要です。
AT815-AT822-002.wav へのリンク
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AT815+AT822 マイク間隔は15cm

AT815+AT822のミキシングレベルを同じに設定
清瀬市松山緑地保全地域 2018年5月3日
AT815-AT822-003.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。

AT815+AT822 マイク間隔は15cm

センターマイクのAT815のミキシングレベルを少し高めに設定
清瀬市松山緑地保全地域 2018年5月3日
AT815-AT822-004.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
サンケン ショットガン・ステレオマイク CSS-5 テスト録音@

NORMALのステレオ設定。

籠型ウインドスクリーンを使用。
NORMALはステレオ感を損なわずに
中央の音を明瞭に録るという設定。
CSS-5-NORMAL-002.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
サンケン ショットガン・ステレオマイク CSS-5 テスト録音A

WIDEのステレオ設定。

NORMALよりWIDEは音量が上がります。
WIDEは中抜けのない
広がり感の大きなステレオの収録という設定。
CSS-5-WIDE-002.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
「清瀬立体の上の西武線の走行音」
2021年9月26日

レコーダーはPMD670、マイクはAT815

AT815を135度の角度でセット。

マイクユニット部の間隔は、約46cmです。

PMD670は、リニアPCM 48kHz16bitで録音。
いつも拝見しているブログのSL録音で、
ガンマイクを使用しているのが大変参考になりました。
遠くの移動音がステレオ感良く録音されていました。
この録音方法について参考資料はないか探したところ
「ハンドブック・レコーディング・エンジニアリング」に、
準同軸ステレオ・マイキングの使用法という
項目の中に、「ステレオ―180方式」というのがありました。
H.Fオルソンにより提唱された方式で、
「ハイパーカーディオイド・マイクロホンを46cmの間隔、
開き角135度でセッティングする方式で、正面方向を
実に広く正確に再現することができる」と書かれています。
かなり近い方法かと思います。
ガンマイクを使用して、実験してみました。

上り電車通過。
PMD670+ATM815
1022.WAV へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
録音モード リニアPCM48kHz16bit
LEVEL CONTスイッチ LMITER ON

ローカットを入れます。

録音レベルを少し下げます。

下り電車通過。

しばらく間が空いてから、上り電車通過。
PMD670+ATM815
1023.WAV へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
録音モード リニアPCM48kHz16bit
ANCスイッチ High pass
LEVEL CONTスイッチ LMITER ON

もう少し、録音レベルを下げます。

下り電車通過。

続けて、上り電車通過。
PMD670+ATM815
1024.WAV へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
録音モード リニアPCM48kHz16bit
ANCスイッチ High pass
LEVEL CONTスイッチ LMITER ON
「清瀬立体の上の西武線の走行音」
2021年9月26日

レコーダーはPMD670、マイクはECM-XM1

業務用ビデオカメラに使用されている
短いガンマイクのECM-XM1をセット。

感度がAT815より高いので、
録音レベルは少し下げます。

上り電車通過。
ECM-XM1を135度の角度でセット。
マイクユニット部の間隔は、約36cmです。
PMD670+ECM-XM1
1025.WAV へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
録音モード リニアPCM48kHz16bit
ANCスイッチ High pass
LEVEL CONTスイッチ LMITER ON

下り電車通過。
PMD670+ECM-XM1
1026.WAV へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
録音モード リニアPCM48kHz16bit
ANCスイッチ High pass
LEVEL CONTスイッチ LMITER ON

上り電車通過。

続いて、下り電車通過。
PMD670+ECM-XM1
1027.WAV へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
録音モード リニアPCM48kHz16bit
ANCスイッチ High pass
LEVEL CONTスイッチ LMITER ON

下り電車通過。
PMD670+ATM815
1028.WAV へのリンク
下線付き文字をクリックすると音声を再生します。
録音モード リニアPCM48kHz16bit
ANCスイッチ High pass
LEVEL CONTスイッチ LMITER ON

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