NATIONAL CASSETTE RECORDER RQ-3001
ナショナル初期のカセットテープレコーダ

 2017年8月19日作成 2019年10月19日更新

1966年12月発売(ナショナルテープレコーダーサービスノート総合編Vより)
1967年グッドデザイン賞、 現金正価 21,500円 月賦定価 23,200円

1965年5月、フィリップス製カセット・レコー ダーEL-3301型が日本で初めて発売。
最初の販売は三越百貨店で、27,000円という高額商品。
1966年4月に松下電器がフィリップスか らのOEMで EL-301T 28,000円 を発売。
緑色文字部分は、ネットで検索すると出てくる情報です。

本体 17,825円/マイク (WM-2095N) 1,250円/
バック 1,500円/乾電池 45円×5/カセットテープ 700円のセット

専用ACアダプター (RP-8076) 別販売 正価 1,500円
本体とマイクのみ入手。

 

LIN OUT端子 3.5φミニジャック、MIC端子 3.5φ ミニジャック、
REMOTE 5.5φDCジャック。

5.5φDCジャック DC7.5V。
 

縦置き用の足

停止状態。

再生状態。

中央は録音再生ヘッド。

手前は消去ヘッド。

ダイナミックマイク インピーダンス200Ω。マイクにはリモートスイッチ。

リモート端子用のプラグがDCプラグ。
 

LIN OUT端子 3.5φミニジャック、MIC端子 3.5φ ミニジャック、
REMOTE 5.5φDCジャック。

裏キャビネットを外します。

メカを表キャビネットから分離します。カセット操作ツマミを取り付けています。

フィリップスのメカと同じ操作方法です。
現在手元に正確な資料がないのでわかりません。
1966年発売のOEMの機種とほぼ同型の機種のようです。

停止状態。
操作ツマミをヘッドの方向にスライドさせると再生。
元の位置にスライドさせて停止。

右にスライドさせると早送りで、操作ツマミはロックされません。

左にスライドさせると巻き戻しで、操作ツマミはロックされません。

センターに戻すと停止。

ヘッド方向にスライドさせた再生状態。
グッドデザイン賞を受賞後のカタログに書かれている説明。
活動派用
バカンスにビジネスに音の演出家
カセット2 RQ-3001
●国際規格のカセットです。パチッ! とセットするだけ、
  テープの入れ替えはいたって簡単
●200万台の技術を結集した超精密機構
●操作はナショナルだけのシングルコントロール
●UL形トランジスタの採用でズバ抜けた特性
●長短自在のショルダーベルト・バック
●リモートスイッチ付きマイク
電源 DC7.5V (単二乾電池5本)
出力 700mW
周波数特性 50〜10,000サイクル
大きさ 巾 118 奥行 200 高さ 60ミリ
重さ 約1.3キロ

RQ-3001のカセットメカと、1967年発売のラジカセ RQ-231のメカを比較。
下はRQ-231のカセットメカ。


ほぼ同じメカをしているようです。 

RQ-3001のカセットメカと、1967年発売のラジカセ RQ-231のメカを比較。
下はRQ-231のカセットメカ


モーターとフライホイールのゴムベルトはかかっていません。
NATIONAL AM-FM RADIO CASSETTE RQ-231
ナショナル初のFM/AMラジオ付きカセットテープレコーダ
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AIWA TPR-101 & NATIONAL RQ-231
下線をクリックすると初期の国産ラジカセの比較ページへ
RQ-3001の前期と後期の比較
2017年9月18日

左側が後期、右側が前期。
前期はバック(キャリングケース)付きで入手できました。

前期に付属のマイクは、
マイクケーブルの付け根の被覆が切れています。

横のポケットにマイクが入ります

カバーを開けます。

ベルトで固定されています。

ボリュームツマミの上の穴は、カセットのフタを開けるための指を入れる穴です。

指を入れて持ち上げます。

バネなどでは開きませんので、手動で開けます。

バック(キャリングケースは革製です。

美品です。

左側が後期、右側が前期。
裏キャビネットも違いがあります。

左側が後期、右側が前期。
電池蓋を開けます。

後期のシリアルナンバーは、021197。

前期のシリアルナンバーは、004993。

後期のネジ。

前期のネジは電池蓋側にはバネが入っていて取り外せます。

後期の裏キャビネットの中側。

前期の裏キャビネットの中側。

後期のカセット操作部側のネジ。

前期のカセット操作部側のネジはEリングで止めてあります。

左側が後期、右側が前期。

左側が後期、右側が前期。

後期は前期と違いがあります。

前期。ベルトが補修されています。

左側が後期、右側が前期。
販売期間は短いのですが、
メカや回路基板も改良されているようです。

後期。

前期。

後期。

前期。

後期。

前期。

後期。

前期。

後期。

前期。
1968年のRQ-3001についての資料

電波科学 1968年5月より

電波科学 1968年5月より

ナショナルテープレコーダーサービスノート 総合編(V)より