ラジオ・ラジカセミニ博物館

Victor RC-838の修理 Part2

2009年2月10日作成開始 2020年4月13日更新
チューナー修理から9年たち、2018年6月8日、やっとカセット修理に取り掛かります。
2020年4月3日からモーターの再修理をしました。
再修理をしたモーターを取り付けて、テープ速度の測定をします。



1978年6月発売 当時の定価 79,800円
1978年8月24日に購入し、現在も活躍中のとても大切なRC-838です。

★修理専門業者ではないので、修理依頼はお受けしていません★

長い間使用しているの間に、いくつかの故障個所を直しながら使い続けています。
以前にアンプ基板のスイッチとボリュームを分解清掃し、接点改質剤処理をしました。
フォノ基板、チューナー基板、入出力端子はまだ整備していません。
家の建て替えが終わり引っ越してから、しばらくメインのオーディオとして使い始めたところ、
カセットの早送りと巻き戻しが壊れました。
そしてAMラジオの受信が不安定になりましたので、まずチューナーの修理をすることにしました。
 チューナーの修理 2009年2月10日
FM受信は感度は少し低下していますが、検波回路がずれ始めているようでAFCスイッチを入れると受信周波数がずれるようです。
AMが急にバリバリ音が出て、シグナルメーターもふらふらして受信が不安定になりました。
1978年から使用しているので、部品の劣化はしているはずです。
まず、トランジスターの交換とスイッチの分解清掃をします。   

同一の トランジスターに交換をします

 2SC535は手持ちが無かったので交換していません

トランジスター交換後に調整をします。
AMトラッキング調整のバーアンテナのコイルは
調整していません。 

FM検波コイルを調整し、AFCスイッチオンとのずれを直します。。
ステレオ復調回路の調整は、Victor RC-M60の修理を参考に
してください。
受信テストをしたところ、FMは感度アップし調子良くなりました。
AMも最初は少し良くなりましたがあまり変わりません。
FMをしばらく聴いてからAMに切換えたところ、
なんとほとんど小さい音になり、シグナルメーターも振れません。
中間周波数増幅ICも交換してみましたが変わりません。
信号発生器でテストしたところ、455kHZの信号は増幅しているようです。
局発(OSC)と高周波増幅のトランジスターを再チェックしましたが
問題ないようです。
バンド切換スイッチ、バリコン、バーアンテナを調べます。
 
バンド切換スイッチを取り外し分解します。
写真右は、FM AFC/AM SENSを分解したところです。

AMとFMの切換スイッチを外すときは、ロック機構のスプリングをなくさないように注意してください。
ビニール袋の中で、スプリングを先に取り外すと安全です。
分解して接点を磨きいてから接点改質剤を塗り、組み立て後にテスターで導通テストをしま.した。
問題ないので基板に取り付けて、半田付けをします。
バンド切換スイッチを取り付けてから、受信状態をチェックしてみましたが変わりません。
 
バーアンテナとバリコンを調べます。
バーアンテナのコイルの半田付けを外し、コイルの断線を調べましたが断線していません。
AMトラッキング調整のバーアンテナのコイルを調整します。
バーアンテナのコイル調整は、低い周波数の感度を調整します。
信号発生器で550kHzを出して、最大感度となるようにコイルを調整しました。
経年変化でフェライトコアの特性が変わったのでしょうか、以外と左へずれました。
最大感度から少しずれると感度がかなり落ちます。
次にバリコンの、バンド幅とトラッキングのトリマーを調整し直します。
どうやらバリコンのトラッキング調整のトリマーが接触不良のようです。
バリコンのトラッキング調整のトリマーは、高い周波数の感度調整です。
接触不良でトリマーがうまく調整できないようです、
コイルと交互に調整してよく聴く放送が受信できるように調整しました。
どうも高い周波数の感度がよくなりません。
急な感度低下とノイズは、トランジスターの劣化とバリコンのトリマーとバーアンテナの調整ずれが
複合的に起きたのが原因かもしれません。
バリコンのトリマーが壊れた場合は、バリコンの交換かトリマーを最小容量にして、
小容量のトリマーコンデンサーを外付けすると直せるかもしれません。
部品取からバリコンを移植できますが、よく聴く放送は受信できるので今はこのままにしておきます。
カセットメカの修理 2018年5月31日〜

以前から用意してあった部品取りのカセットメカから、
交換に必要な部品を取り外します。

部品取りのカセットメカです。
ヘッドの摩耗が少ないので、このヘッドを使用します。

多少減っています。






 

このモーターは最初についていたモーターです。
整流子が破損して壊れました。
接着してハンダ付けしなおして直しましたが、
このメカについていた部品取りのモーターと交換しました。
現在は交換したモータがついていますので
そのまま使用しますが、以前のテープスピードか知りたいので
修理したモーターを一時取り付けて
テープスピードを調べてみたいと思います。

アームAss'y。
早送りと巻き戻しに切り替わるアイドラーです。
クラッチのスプリングをおさえている
樹脂パーツが割れました。
そのためアイドラが取れて早送りと
巻き戻しが出来なくなりました。

フライホイールに接触して回転を伝えます。




 

バネ2本

バネ1本

Eリングで固定。

Eリングとバネを外してから取り出します。

取り外した状態。

磨きます。

樹脂にヒビが入っています。
後で瞬間接着剤で補修をしておきます。

こちらもヒビが入っています。
後で瞬間接着剤で補修をしておきます。

録再ヘッドを取り外します。

取り外した状態。

取り出しにくかったので、基板も取り外しました。

少し摩耗しています。

磨きました。

モーターを取り出すので、シールド板を外します。

取り外したシールド板。

モーターは3本のネジで固定されています。

取り外したモーター。

整備するRC-838の裏ブタを開けます。

上面パネルにアース線が接続されています。

上面パネルにアース線が接続されています。

スピーカーからチューナー基板に接続されているアース線。

スピーカー出力コネクタ。

ツマミを取り外します。

チューニングノブを外します。

カセットドアのエアダンパーのレバーを取り外します。

黒いレバーを上に向かって外します。

取り外した状態。

カセットメカ左下側のネジを取り外します。

電源トランス右上のネジを外します。

ハンドルの根元、左上のネジを外します。

バランスとイコライザーの間にあるネジを外します。

チューナー基板左上のネジを外します。

チューナー基板右側のネジを外します。

カセットメカ裏側のオートストップ基板そばのネジを外します。

ジャック基板左下のネジを外します。

カセットメカ下側のネジを外します。

アース線を外します。

アース線を外します。

スピーカー出力のコネクタを外します。

チューナー基板につながっているアース線を外します。

ツマミを取り外します。

基板を取り出しました。

取り出した中身。

カセットメカを取り出します。

カセットメカ裏側のオートストップ基板に繋がっている
3本の配線を外します。

カセットメカ裏側のアース線を外します。
 

カセットメカ左上のネジを外します。

カセットメカ左下のネジ2本を外します。

カセットメカ右下側のネジを外します。

カセットメカ右上のネジを外します。

カセットメカを取り出します。

オートストップ基板。

オートストップ基板に接続していたケーブル。

キャプスタン軸に取り付けてあるポリスライダワッシャ。

ポリスライダワッシャを外します。

ポリスライダワッシャ。

フライホイール・ブラケット(スラスト受板)の
ネジを外します。

ネジを外します。
 

取り外したフライホイール・ブラケット(スラスト受板)と
スラスタ。

シールド板とソレノイドのシャットオフ機構部を外します。
 

シールド板のネジを外します。

外したシールド板。

シールド板を外した状態。

ソレノイドのネジ3本のペイントロックを外します。

ソレノイドのネジ3本を外します。

取り外した状態。

モーターに掛けてあるゴムベルトを外します。
 

キャプスタン軸を傷つけないように、フライホイールを
そっと引き出します。

取り外した部品。

壊れたアイドラを取り外します。

取り外したアームAss'yアイドラ。

取り外した状態。

S901ポーズスイッチのスプリングを外します。

S901ポーズスイッチのスプリングを外しました。

ポーズスイッチの取付金具のネジを取り外します。

ポーズスイッチのネジを取り外します。

金具を取ると接点が見えます。

ポーズスイッチの接点を磨きます。

S904メカ電源のリーフスイッチ。

S904メカ電源のリーフスイッチの接点を磨きます。

部品取りから外した樹脂部品のヒビを瞬間接着剤で補修。

部品取りから外した樹脂部品のヒビを瞬間接着剤で補修。

アームAss'yを取り付け、Eリンクで固定しました。

バネを掛けます。

バネを掛けます。

新しい平ベルトとフライホイールを取り付けます。

クラッチAss'yのゴムベルトの掛け方。

S901ポーズスイッチにスプリングを掛けます。

ボーズスイッチの取り付け金具を固定します。

ソレノイドのシャットオフ機構を取り付けます。

フライホイール・ブラケット(スラスタ受板)を取り付けます。

シールド板を取り付けます。

キャプスタン軸にポリスライダワッシャを取り付けます。

取り付けたポリスライダワッシャ。

ヘッドとピンチローラーとキャプスタンを磨きます。

リール・ディスクAss'yやゴム部品を磨きます。

磨いたヘッドとピンチローラーとキャプスタン。

消去ヘッドは樹脂が劣化しています。。

録再ヘッド。

部品取りから消去ヘッドを外します。

色が違いますが同じ型番の消去ヘッドです。

カセットメカを取り付けます。

オートストップ基板の配線を接続します。

アース線を接続します。

動作テストをします。

早送りと巻き戻しとオートストップの動作確認。

再生と録音とオートストップの動作確認。

消去ヘッドと録再ヘッドを取り外します。

取り外した消去ヘッドと録再ヘッド。

録再ヘッド。

録再ヘッド。

消去ヘッド。

消去ヘッド。

取り外した、消去ヘッドと録再ヘッド。

左は購入時についていた録再ヘッド。
中央は1回メーカーで交換した録再ヘッド。
右は今回部品取りから取り外した録再ヘッド。

1978年8月24日の購入時についていた録再ヘッド。
すり減ってヘッドタッチが悪くなって交換してもらいました。
かなりへこんでいます。

1984年6月28日にメーカーで交換した録再ヘッド。
さすがにすり減ってヘッドタッチが悪くなっていました。
メーカーには部品はないので、メーカーでの修理はできません。

部品取りから取り外した録再ヘッド。
多少摩耗していますが使用できるレベルです。
初期性能ほどには復活できませんが十分です。

基板を取り付けて配線をハンダ付けします。

消去ヘッドと録再ヘッドを取り付けます。

ミラーカセットをセットします。
電源は接続しないで再生ボタンを押し、
リーダーテープの位置でヘッドの角度を確認します。
テープと平行に調整します。

ヘッドの角度を調整した後は、テープパスの確認をします。
電源をつないで、テープを再生状態にする。
テープが真っすぐ走行しているか確認をします。
大丈夫なのでアジマス調整をします。

アジマス調整用テープを再生します。

出力が最大になるようにアジマス角度を調整します。

位相合わせをします。

0度になるように調整します。

ネジをペイントロックします。

ライン出力レベルが300mVになる基準再生レベルを調べます。

マニュアル録音にして、録音ボリュームを最大にしておきます。

録音待機状態にします。

左のメーター、+4dB位のようです。

右のメーター、ほぼ+3dBになっています。

0dB基準レベルテープを再生します。

0dB基準レベルテープの再生レベルです。

0VU基準レベルテープを再生します。

0VU基準レベルテープの再生レベルです。

テープスピードを測定します。

少し遅いようです。

故障して修理したモーターに交換してみます。

モーターを取り外しました。

動作テストをしましたが回りません。
モーターは破損した整流子を修理しましたが、
残念ながらサーボ回路が壊れているようです。
最初のモーターのテープスピードを調べることはできません
でした。
次は故障して交換した購入時のオートストップ基板を
調べてみようと思います。

取り付けてある部品取りからのオートストップ基板。
 

故障した購入時のオートストップ基板ですが、
故障箇所を調べるのはやめました。

ペイントロックをします。

レコードレバーが壊れました。

ツメが2本折れてしまいました。

部品取りからレコードレバーを取り外します。

取り付けました。

テープスピードを調整します。

少し変動しますが、3000Hzに調整しました。

POWERスイッチのツマミを部品取りから外します。

折れたPOWERスイッチを交換します。

スイッチの後ろの白い部分を矢印方向に持ち上げます。

次に矢印方向へスライドさせます。

取り外しました。

S902パワースイッチ。

パワースイッチ取り外します。

接点を磨きます。 

部品取りから外したPOWERスイッチのツマミをに取り付けます。

元の位置に取り付けます。

スライドボリュームの接点を清掃して、接点改質剤を塗布します。

ネジを外してダイヤルスケールを取り外します。

下3か所と上2か所のツメを外して取り外します。

磨いて取り付けました。

カセットドアを外して磨きます。

磨きます。

ネジを取り付けます。

配線をつなげます。

カセットドアのエアダンパーのレバーを取り付けます。

レバーを取り付けます。

動作確認。
現在の状態を測定 2018年6月8日

ビクターの回路図集からR-838のブロック図。
この回路図集には調整方法は載っていません。
カセットデッキのように録音レベルのモニターがラインアウトとモニター出力からはできません。
録音レベル調整とは関係なくモニター出力は出ています。
そのため、カセットデッキとは同じやり方では調整できません。
また、VUメーターは録音時のみ録音レベル表示をします。
再生時はパワーアンプの出力レベル表示になります。
VUメーターも右チャンネルは調整用半固定抵抗はなく固定されています。
左チャンネルのVUメーターには調整用半固定抵抗がついています。
この半固定抵抗は右チャンネルに左チャンネルを合わせるためのものです。
仕様では、ラインアウト出力は250mVとなっています。
右チャンネルを基準に測定をして、どのように調整するのかを考えます。

オシレーターを1kHzで出力します。
ビクター回路図集を見ると、テープの再生レベル調整の
テストテープは1kHzを使用しているようです。

FANCTION/LINE IN
REC SELECT/MANUAL
REC LVEL/MAX

オシレーターの出力が250mVになるようにOUTPUT LEVELを
調整。

録音待機状態にします。
 

VUメーターは約+2に近い位置に来ました。

オシレーターの出力に2dBのアッテネーターを入れます。

0VU付近になりました。

200mV位になりました。

アッテネーターを戻し、周波数315Hzにします。

250mVより少し電圧が上がりました。

315Hz/0dB基準レベルテープを再生します。

470mV付近になります。

315Hz/-4dB/0VU基準レベルテープを再生します。

300mV付近になります。

ノーマルタイプは、マクセルのLNが推奨テープになっています。
現行品のマクセルURで録音再生レベルを確認してみます。

オシレーターを1kHzにします。

ラインアウトの出力が250mVになるようにします。

REC LEVELツマミで、VUメーターが0VUになるように
調整します。

マクセルURで録音します。
 

録音したテープを巻き戻して再生します。

ミリバルは240mVになりました。
この測定結果からテープ感度調整のREC LEVEL半固定抵抗の調整レベルを推測します。
ローノイズノーマルポジションテープを使用して、1kHzの信号をマニュアルで0VUで録音したテープの再生レベルが
250mVになるようにオーディオ基板の半固定抵抗Rch REC LEVEL VR203とLch REC LEVEL VR103を調整するのかもしれません。

バイホニックプロセッサーの調整用半固定抵抗の信号レベルを測定してみます。
調整用半固定抵抗は、Lch BIPHONIC VR105とRch BIPHONIC VR205です。

オシレーターの出力は1kHzでラインアウト出力が250mVに
しています。
 
ヘッドホン端子の出力をミリバルに接続します。
 

バランスとトーンコントロールはセンター。

250mVになるようにVOLUMEを調整します。
右チャンネルだけに信号を入力して測定します。
MODEスイッチをSTEREOからEXPANDへ、
さらにBIPHONICに切換えた時の信号レベルを測定します。
入力は片方のチャンネルのみ。
ヘッドホン端子の出力は両チャンネルで測定。
元信号と反対チャンネルへの打ち消し信号を測定します。

入力は右チャンネル/MODEスイッチ/STEREO。

右チャンネル250mV。

入力は右チャンネル/MODEスイッチ/EXPAND。

右チャンネル310mV。左チャンネル280mV。

入力は右チャンネル/MODEスイッチ/BIPHONIC。

右チャンネル288mV。左チャンネル220mV。
左チャンネルだけに信号を入力して測定します。
MODEスイッチをSTEREOからEXPANDへ、
さらにBIPHONICに切換えた時の信号レベルを測定します。
入力は片方のチャンネルのみ。
ヘッドホン端子の出力は両チャンネルで測定。
元信号と反対チャンネルへの打ち消し信号を測定します。

入力は左チャンネル/MODEスイッチ/STEREO。

左チャンネル250mV。

入力は左チャンネル/MODEスイッチ/EXPAND。

右チャンネル280mV。左チャンネル310mV。

入力は左チャンネル/MODEスイッチ/BIPHONIC。

右チャンネル218mV。左チャンネル280mV。
組み立て

ツマミ取り付け。

ツマミ取り付け。

ツマミ取り付け。

アース線とアンテナ線の接続

裏ブタ取り付け

修理完了。
モーターの再修理 2020年4月3日

分解前にトランジスタのある側。

トランジスタの左側。

トランジスタの右側。

モーターの裏側。

2か所のネジを外します。

トランジスタの裏側に、絶縁用のマイカシートが挟んであります。

プーリも取り外します。

取り外しました。

シールド板のハンダを吸い取ります。

シールド板を取り外します。

ゴムでカバーして絶縁されています。

ゴムカバーを取り外しました。

サーボ基板とモーターの端子が、ハンダ付けしていませんでした。
モーターが動作しなかった原因かもしれません。

ハンダを吸い取る手間がはぶけました。
サーボ基板を取り外します。

モーターをシールドしているカバーを取り外します。

取り出したモーター。

エンドプラケットを取り外します。

整流子の摩耗状態。

整流子にコンデンサーが取り付けられています。

ブラシです。

ローターを乗せて導通テストをしてみます。

ブラシの変形を直して、クリーニングをします。

整流子とケース内部もクリーニングします。

サーボ基板の部品面。

サーボ基板のパターン面。

モーターを組み上げて、導通テストをします。

丸の中の矢印のある端子がマイナスです。

シールドを被せます。

サーボ基板にある、M+の文字とモーターのプラスを合わせます。

モーターの端子と配線を仮接続します。 

乾電池の約6ボルトで動作テスト。

動作しましたので、しっかりとハンダ付けし直します。

ゴムカバーを取り付けます。

ケースに入れます。

裏面のシールドのツメを引掛けてから取り付けます。

次にネジ側を閉じます。

マイカシートを挟み、ネジ止めします。

基板のアースとシールドをハンダ付けします。

Mと数字のある面を上にして、プーリを取り付けます。
整流子も大変すり減っており、
短時間なら使用できるかもしれません。
モーターとベルトを交換して、
当時のスピードを測定してみます。
モーターとベルトの交換 2020年4月4日

カセットメカを取り出します。
 

シールド板、フライホイール・ブラケット(スラスト受板)、
シャットオフ機構部を外します。

左が1年取り付けていたゴムベルトで、
ほとんど伸びていませんでした。

モーターを取り出して、赤と黒の配線を外します。
 

修理したモーターに配線をハンダ付けします。

モーターを取り付けます。

プーリーとフライホイールとアイドラをクリーニングします。

新しいゴムベルトを掛けます。

フライホイールのスラスト調整は、隙間が0.2ミリ〜0.4ミリに
なるようにスクリューで調整します。

調整後は緩み防止のためにネジにペイントロックをします。
  

シャットオフ機構のネジもペイントロックします。

シールドも取り付けます。

ポリスライダワッシャが軸受に接触しないように、
隙間を調整します。

カセットメカを取り付けます。
 

ヘッド、キャプスタン、ピンチローラー、アイドラー、
リール・ディスクAss'yなどの駆動部をクリーニングします。

オートストップ基板とフライホイール・ブラケット(スラスト受板)
への配線をつなげます。
テープスピードの測定 2020年4月5日 

画像をクリックすると動画を再生します。
数年ぶりに復活したモーターなので、回転が不安定で
回転速度も少しづつ早くなってきます。

画像をクリックすると動画を再生します。
数年ぶりに復活したモーターなので、回転が不安定で
回転速度も少しづつ早くなってきます。

画像をクリックすると動画を再生します。
数年ぶりに復活したモーターなので、回転が不安定で
回転速度も少しづつ早くなってきます。

画像をクリックすると動画を再生します。
数年ぶりに復活したモーターなので、回転が不安定で
回転速度も少しづつ早くなってきます。

画像をクリックすると動画を再生します。
数年ぶりに復活したモーターなので、回転が不安定で
回転速度も少しづつ早くなってきます。
ビクター回路図集では、
テープスピード偏差 3,000〜3,020Hz(VTT656使用)です。

取り付けて最初の回転は、回転も少し遅くとても不安定でした。
少し再生しているとだんだん回転が早くなってきます。
3回測定した後、テープを取り付けないで
しばらく再生状態にしてみました。
4回目と5回目でだいぶ安定してきたようです。
まだ、本来の安定した状態ではないと思われます。
もう一度モーターを分解して、電解コンデンサーを
交換して再測定してみたいと思います。
以前交換した部品取りのオートストップ基板を、購入時のオートストップ基板に戻す 2020年4月5日

以前交換した部品取りのオートストップ基板を取り外します。

ケーブルを固定している箇所を外します。

配線の確認。

配線の確認。

配線の確認。

配線の確認。

配線の確認。

購入時のオートストップ基板に交換しました。

購入時のオートストップ基板のパターン面。
接続端子915の向きと抵抗R912の取り付け方が違います。

部品取りのオートストップ基板のパターン面。
接続端子915の向きと抵抗R912の取り付け方が違います。

購入時のオートストップ基板の部品面。
抵抗R912の取り付け方が違います。

部品取りのオートストップ基板の部品面。
抵抗R912の取り付け方が違います。

巻き戻しで、オートストップの確認。

故障していたはずが動作しました。

ケーブルをまとめて固定します。
購入時のオートストップ基板は、
接続端子915の向きが反対になっていますので、
カセットメカを取り出してから出ないと
接続ケーブルが外せません。
カセットメカを取り付けるときも、
最初に接続端子915にケーブルを接続してから、
カセットメカを取り付けます。
モーターの電解コンデンサー交換 2020年4月6日

部品取りのモーターを分解します。

シールドケースから取り出します。

サーボ基板の取り付け状態。

サーボ基板の取り付け状態。

サーボ基板とモーターと分離します。

サーボ基板の部品面。

サーボ基板のパターン面。

電解コンデンサーを起こします。

新しい電解コンデンサーに交換します。

電解コンデンサーを交換しました。

モーターのシールドケースは、マイナス側に印がつけてあります。

エンドブラケットは3か所のツメで固定されています。

3か所のツメを押してエンドブラケットを外します。

3か所のツメを押してエンドブラケットを外します。

エンドブラケットを外しました。

ローターを取り出します。

ブラシをクリーニングします。

ローターの状態。

ケースの内部と軸受をクリーニングします。。

ローターの整流子をクリーニングしました。

軸受に注油をして組み立てます。

サーボ基板を取り付けます。

ケースに入れてサーボ基板の位置を固定します。

モーターの端子をハンダ付けします。

シールドを取り付けてハンダ付けします。
マイカシートを取り換えています。

プーリーを取り付けます。
 

修理した購入時のモーターを再び分解します。

電解コンデンサーを交換します。

新しい電解コンデンサーを取り付けます。

電解コンデンサーをハンダ付けをします。

モーターの端子もハンダ付けします。

ゴムカバーを取り付けます。

シールドを取り付けてハンダ付けします。

カセットメカを取り付けます。

配線を接続します。
モーターの電解コンデンサーを交換しました。
回転が安定するか、再びテストします。
再修理のモーターでテープ速度の再測定 2020年4月10日 

画像をクリックすると動画を再生します。
数年ぶりに復活したモーターの電解コンデンサーを交換し、
テープ速度を再測定しています。

画像をクリックすると動画を再生します。

数年ぶりに復活したモーターの電解コンデンサーを交換し、
テープ速度を再測定しています。

画像をクリックすると動画を再生します。
数年ぶりに復活したモーターの電解コンデンサーを交換し、
テープ速度を再測定しています。
かなり整流子が摩耗した状態でも、
モーターの電解コンデンサーを交換すると、
回転の安定性が少し良くなるかもしれません。
後ほどフライホイールのぐらつきがあるのに
気が付き再度修理しています。
この時のフライホイールの状態が分かりませんが、
ぐらつきがあったとしたら回転ムラが起きていると思われます。
購入時のテープスピードを再検証 2020年4月13日

当時のRC-838のテープスピードに合わせられる
テープスピード調整できる機種としてWM-D6Cを
使用していました。

クオーツロック時のテープスピードを測定します。
3,006Hz〜3,005Hz位の幅で表示されました。
1984年購入ですが、とても安定したテープ走行です。

SPEED TUNEスイッチはOFFで、クオーツロック状態です。
当時のテープスピード調整位置はこのぐらいだったと
記憶しています。

SPEED TUNEスイッチはONで、クオーツロックが解除されて
テープスピードが調整できるようになります。
この状態でテープスピードを測定します。

当時のTC-K4より10Hzほど高い周波数表示になっています。
RC-838のテープスピードは、当時使用していたTC-K4より
少し速いテープスピードと感じていました。
以前整備したTC-K4のテープスピードは、このテストテープを
再生した周波数が3,030Hzになるのが当時のテープスピード
だったとわかり調整してあります。
今回測定して10Hzほど高くなる事が確認できました。
当時わずかに速いと感じていたのが正しかったと分かりました。
故障して再修理したモーターのテープスピードを測定しましたが、
3,200Hz台を表示していましたので、当時のテープスピードより
かなり速くなってしまったようです。
モーターの故障と経年劣化ですので仕方ありません。
40年近く知りたかったことが、やっと確認できました。
ホームページにある零戦のバイノーラル録音テープの
再生音には、WM-D6Cを使用しています。
部品取りのモーターに再度交換 2020年4月10日

カセットメカを取り出します。

交換するモーターとプーリーの位置を確認して調整。

サーボ基板のコンデンサーを交換した
部品取りのモーターを取り付けました。
 

倍速再生のような状態になっています。
サーボ基板に不具合があるかもしれません。
少ししたらモーターが回転しなくなりました。

同じ形のモーターのサーボ基板の電解コンデンサーを
交換して、部品取りのサーボ基板と入れ替えます。

マイカシートも元に戻しました。
モーターを交換しましたが回転しませんでした。
オートストップ基板の再交換 2020年4月10日

オートストップ基板を部品取りのオートストップ基板と
入れ替えます。
オートストップ基板を取り換えたらモーターは回転しました。
この時にフライホイールのぐらつきがあるのに気づきました。
フライホイールの軸受けの心金が外れているようです。
フライホイールの軸受けの修理 2020年4月11日

軸受のフライホイール側の心金が外れていました。
心金が外れる現象は、RC-838で数回経験しています。

経年劣化によるものでしょうか。RC-M70では同じ型の
フライホイールが割れているのも見たことがあります。

軸受とフライホイール側のはずれた心金。
外れたままで使用すると、心金の穴が摩耗してしまいます。
摩耗するとブレがひどくなり修理できなくなります。
心金とキャプスタン軸が摩耗した場合は交換します。

テープ側の心金をセンター出しをしないで接着してしまいました。
接着剤も側面に塗ってしまったため簡単に外れません。
接着を失敗して抜けなくなった時は、金属ワッシャを数枚を
入れてから固い棒を入れて打ち抜く方法もあります。

軸に通した状態で、心金のセンター出しをします。
心金のフチを接瞬間接着剤で固定します。

瞬間接着剤が乾いたら反対側にして、
心金のフチを接瞬間接着剤で固定します。

心金のフチだけを接瞬間接着剤で固定するのは、再修理時に
瞬間接着剤はがしを使用して取り外せるようにするためです。

フライホイールがスムーズに回転するのを確認します。
瞬間接着剤が乾いたら、軸受を取り付けます。 

ネジをペイントロックします。

フライホイールとベルトを取り付けます。

フライホイールのスラスト調整をして
スクリューのネジをペイントロックします。

シャットオフ機構の部品を取り付けて
ネジもペイントロックします。

ポリスライダワッシャを取り付けます。

オートストップ基板の配線を接続します。

スラスト調整の確認は、水平にして巻き戻しをします。
隙間が空きすぎの時は、オートストプの部品との接触があり
音が出ます。部品が接触しないようにスラストを調整をします。

テープを再生して動作確認をしています。
この後にスピード調整をします。
3kHzのテストテープで合わせます。
電解コンデンサーを交換した部品取りのモーターのテープスピード測定 2020年4月11日

画像をクリックすると動画を再生します。
部品取りのモーターの電解コンデンサーを交換し、
テープ速度を再測定しています。

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部品取りのモーターの電解コンデンサーを交換し、
テープ速度を再測定しています。

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部品取りのモーターの電解コンデンサーを交換し、
テープ速度を再測定しています。

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もう一度テープスピードを微調整して
テープ速度を測定しています。
モーターを分解して、整流子とブラシと半固定抵抗の接点を
クリーニングして、電解コンデンサーを交換し、軸に注油を
すると回転が安定するようです。
テープスピードの変動の幅が狭くなったような思います。
故障して修理したモータの回転は速すぎるので、
整流子の摩耗の少ない部品取りのモーターに再交換しました。
オートストップ基板も再交換しましたので、しばらくは
安定動作をすると思います。
テープの再生と録音の確認 2020年4月12日

まずは、TC-K55で録音したテープを再生して確認。
録音再生のテストは、CDプレーヤーをLINE INに接続します。
音源は、著作権フリーのCDを使用します。
録音レベルはオート、マクセルURに録音します。
テープの再生音をLINE OUTから出力し、
PCM-D10で録音します。
2019年12月1日の録音再生テスト
マクセルURで録音したテープの再生音を
LINE OUT端子から再生し、PCM-D10で録音。
この時すでにフライホイールのぐらつきが
あったのかもしれません。
若干の回転ムラがあります。

下線付き文字ををクリックすると録音した音を再生します。

191201_1736_RC-838_TPE_ALC.wav へのリンク 
2020年4月12日の録音再生テスト
マクセルURで録音したテープの再生音を
LINE OUT端子から再生し、PCM-D10で録音。
カセットメカを再整備して、録音再生しました。
下線付き文字ををクリックすると録音した音を再生します。

200412_1651_RC-838_TAPE_ALC_2.wav へのリンク


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